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90代女性 歯が抜けて安定しなくなった部分入れ歯を保険を適応した修理でしっかり噛めるようにした症例

治療前

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治療後

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ご相談内容 2年ぶりに来院された患者さんより、「上の歯が抜けて入れ歯が使えなくなった。流動食しか食べられないので何とかしてほしい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 拝見したところ、上あごに部分入れ歯を装着していたものの、入れ歯のバネがかかっていた左上の歯(第1小臼歯/4番)が自然に抜けてしまったため、入れ歯をお口の中に維持できず簡単に外れる状態でした。

このまま放置すると流動食しか食べられない状態が続いてしまうため、入れ歯を安定させる治療が必要と診断しました。
行ったご提案・治療内容 歯が抜けた部分を補うため入れ歯にプラスチックの人工歯を継ぎ足す「増歯修理」を行い、抜けた歯の手前の歯(左上犬歯/3番)に金属のバネ「クラスプ」を取りつけて入れ歯を安定させる治療を提案しました。
装着されていた部分入れ歯は10年以上前から増歯修理を繰り返しており、今回も同じように修理できることを説明したところ、すぐに治療に同意いただきました。

当院では入れ歯を修理する際、ワイヤーを曲げてクラスプを作製する工程を歯科医師が行っています。
一般的な歯科医院では歯科技工所に外注し作製したクラスプを使用することから、修理に約1週間かかりますが、当院では歯の模型を30分で作り、歯科医師が診療の合間に自ら修理を行うため、1時間で修理できます。

治療後、修理した入れ歯を患者さんに装着いただき経過を観察し、入れ歯が外れなくなったことを確認してから治療を終了しました。
他にも揺れている歯が数本ありましたが、今回入れ歯を修理したことでしっかり食事ができるようになり、このままでも患者さんの食事に影響がないこと、高齢であることを考慮しそのまま様子を見ています。
今後、もし揺れている歯が抜けた場合は同じように入れ歯を修理して対応することができます。
治療回数の目安 2回
治療費総額の目安 保険治療
1割負担で約1,000円
この治療のリスクについて ・着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります
クリニックより むやみに歯を抜く、新しく入れ歯を作り直すといった大きな治療は、全身の状態に影響を及ぼしたり、変化に身体がついていかなかったりする可能性があります。
とくに高齢の方は慎重な対応が必要です。
当院では、今回の症例のように修理だけで入れ歯を使用できる状態に戻す治療を積極的に行っており、こういった治療はすべて保険診療で対応できます。
入れ歯でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。

治療前

治療前画像

患者さんの部分入れ歯は、10年以上前から修理を繰り返し使用しています

治療前画像

治療中

治療中画像 治療中画像 治療中画像

治療後

治療後画像 治療後画像