Q.入れ歯の上アゴがツルツルすぎて気持ち悪い
A.上の入れ歯の口蓋の部分がツルツルなのかもしれません。本物の口蓋にはザラザラしたものがあります。横口蓋ヒダといいます。発音しやすくしたり舌と上アゴで食物をすりつぶしたりする働きがあります。入れ歯の口蓋の部分に彫刻をしてスジをつけて、横口蓋ヒダを再現すると自然な舌触りになります。入れ歯の調整は保険治療でできます。1回の来院でできます。
Q.入れ歯の上アゴの部分がザラザラして気持ち悪い。気になります
A.上の入れ歯を作る時に本物の口蓋の部分を表現するためにわざとスジをつけることがあります。それがザラザラ感がある可能性があります。磨いてスジを消すと気にならなくなります。
ただし、自分の実際の上アゴはスジがあってザラザラしています。これは横口蓋ヒダといって発音や食事をしやすくする役割があると考えられています。入れ歯でも横口蓋ヒダを再現することがありますので慣れるかもしれません。
また入れ歯の修理やウラの張り替えをくり返している入れ歯だと、修理や張り替えをした継ぎ目がザラザラします。きちんと修理しても少しずつ修理した部分が劣化してザラザラしてきます。これもプラスチックを盛り足してから研磨すると良くなります。入れ歯の研磨は保険治療でできます。1~2回の来院でできます。
Q.入れ歯を入れると口の中が狭くなる気がします
A.入れ歯が大きいかもしれません。削って小さくすることで解決できます。よくあるご相談なので遠慮なくご相談ください。
入れ歯を作る時は気持ち大きめに作る傾向があります。小さいものを新たに大きくするのは大変だからです。だから大きめに作って削ることをはじめから想定しています。だいたいはちょうど良いくらいに収まるのですが気になることがあっても不思議ではありません。
入れ歯を小さく削るのは保険治療でできます。1回~数回かかります。1回で完全に解決できることもありますが、入れ歯を小さくしたぶんより安定させるために入れ歯のウラを張り替えるなどのフォローアップをするとより安心です。
Q.入れ歯を口の中に入れていると重い感じがします。プラスチックの入れ歯だし、手で持ってみると重くないんですが
A.入れ歯が合っていないことが考えられます。入れ歯の裏を張り替えて歯茎の形と合わせると軽い感じになります。裏を張るのは新しい材料を盛り足すことですから入れ歯の重さ自体は重くなっているはずなのですが、口に入れると「軽くなった!」とおっしゃってくださいます。不思議な感じですが合っている入れ歯は快適なものです。入れ歯のウラを張り替えるのは保険治療でできます。1回~数回の来院で治療できます。
Q.長い時間入れ歯を入れていると、アゴが締めつけられる感じがあります
A.入れ歯が合っていないのかも知れません。入れ歯の裏を張り替えて歯茎の形と合わせることで快適になります。あるいは咬み合わせが強く噛みすぎる部分があると締めつけられる感じがすることもあります。咬み合わせを少し削ることで快適になります。
アゴの形は日々変わります。生きているものなので誰にでも起こることです。するとアゴと入れ歯が合わなくなります。合わなくなった時の症状はさまざま。アゴが締めつけられることもあります。逆にゆるいこともあります。
ガマンしないで治すことをお勧めします。入れ歯の裏を張り替えるのは保険治療でできます。1~3回の来院でできます。咬み合わせの調整は保険治療でできます。1~2回の来院でできます。
Q.入れ歯を入れると.吐き気がして入れていられません。もう少し快適になりますか?
A.快適にできることが多いです。入れ歯が後ろに大きすぎることが吐き気の原因になることがあります。入れ歯が大きすぎて口の後ろ、ノドの部分に当たっているのかもしれません。この場合、入れ歯を削って小さくすることで吐き気が治ります。
また咬み合わせが高すぎると入れ歯を入れていて気持ち悪い、ということもあります。咬み合わせを全体に下げると楽になります。入れ歯を削る調整は保険治療でできます。1~4回くらい来院していただくことがあります。原因が色々考えられるので突き止めるのに回数かかることもあります。
Q.入れ歯を新しく作り直したら、違和感が強くて入れていられません。自費で数十万円もしたのですが…。以前使っていた保険の古い入れ歯のほうが見た目は良くなくても長い時間入れていられるし食事がちゃんとできます
A.新しい入れ歯と古い入れ歯を両方持ってきてください。古い入れ歯を参考に新しい入れ歯を手直しし、修理すると使えるようになることもあります。逆に古い入れ歯を手直しして見た目良くきれいにするのも一つの手です。長い時間入れていられる、食事はできる今までの機能はそのままに見た目も良くなります。保険治療でできるので金額も安く良くできます。
古い入れ歯なのできれいにするのに限界はありますが、多くの方は満足してくださっているように思います。入れ歯の手直し、修理は保険治療でできます。1~3回くらい通っていただくと良くできます。
いとう歯科医院では入れ歯を新しく作りかえるのは慎重に行なうようにしています。質問の方のように「前の入れ歯のほうが良かった」となってしまったら新しく入れ歯を作ったのが患者さんにとって無駄になってしまうからです。使い慣れた今までの入れ歯よりも良い入れ歯を新しく作るのは難しいです。咬み合わせが変わらないように今までの入れ歯のコピーを作って参考にしながら新しい入れ歯を作るなどの工夫もしています。それでも良い入れ歯を作るのは難しい。今まで使っている入れ歯は長い時間かけて慣れた最良の道具です。
いとう歯科医院では可能な限り修理、調整、清掃して使い慣れた入れ歯を長く使えるように努力しています。
Q.違和感のない入れ歯がほしい
A.必ず「違和感のない入れ歯が作れますよ」とは言えません。アゴの形や唾液の性質、歯グキの状態によって複雑な影響を受けるので、入れ歯に違和感を感じるかどうかは一人ひとりで差があるからです。でも最大限の努力をします。はじめて入れ歯を作った時から違和感なく使える方もいます。
一方で違和感や嘔吐感で食欲をなくして使わなくなってしまう方もいらっしゃいます。その場合は入れ歯を削って小さくする、咬み合わせを調整するなどのことで違和感を少なくすることができます。
患者さんの中には大きすぎる入れ歯をガマンして入れている方がたくさんいらっしゃいます。削って半分の大きさにしたり、口の両側に渡っていた入れ歯を半分に切断して良好に使えるようになることもあります。まずは保険治療で最大限の努力をしますのでご相談ください。さらに、患者さんの努力で違和感を少なくすることもできます。舌と頬を入れ歯を入れて運動させることで慣れてきます。運動のさせ方があります。
いとう歯科医院では運動のご指導も行なっています。入れ歯が小さければ違和感も少ないです。新しく大きな入れ歯を作って入れようとすると違和感が大きいです。中には「歯が一本もありません。入れ歯を入れたことがありません」という方もいましたが、患者さんの努力もあって上下の入れ歯を入れて食べられるようになりました。それは奇跡に近いことだと思っていますが、そのような入れ歯も保険でできます。
一番良いのは失った歯が少ないうちに治療をすることです。失った歯が少ないうちに必要なら小さな入れ歯を使うと違和感が少なく入れ歯になじむことができます。もっとも入れ歯ではなくかぶせものや詰め物で大丈夫な場合も多いので、あまり心配しないで相談してください。
Q.新しく作った入れ歯があわないのですが・・・。調整していただくことは可能なのでしょうか?
A.新しく作った入れ歯が合わない。実はこうした悩みを抱えている患者さんから調整できますかと相談されることがあります。特に多いのが「大きすぎて入れていられない」という悩みです。
- 大きすぎて気になって入れていられない
- 入れると吐き気がする
- 着けていると疲れる
- 口の中じゅうが入れ歯みたいな気がする
- 舌がどうしても入れ歯に引っかかる
- など、相談内容は様々です。
そもそも入れ歯というものは調整しながら患者さんに合わせていくものだと考えてください。このような場合は入れ歯を削って小さくすることも可能です。どこの歯科医院でも入れ歯を作るときに大きく作りたがる傾向があります。小さく作って、あとから大きく盛り足すのは大変だからです。「大きな入れ歯で入れていられない」ということは十分あり得ることですので遠慮なく相談してください。
入れ歯の大きさの調整:来院数1~2回、保険治療でできます。
多くの患者さんが調整後に「スッキリした」「違和感がなくなった」「楽になった」と喜ばれています。
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