治療前

治療後

ご相談内容 | 「半年以上前から入れ歯が痛むのを我慢しているので診てほしい」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、現在使用されている入れ歯は口蓋(上あごの中央)を覆っておらず、全体的に細い形をしていました。また、入れ歯が右上の前歯周辺の歯ぐきに食い込んでおり、さらに入れ歯にヒビが入っていることも確認できました。 このままの状態が続くと、入れ歯が壊れてしまう可能性があるだけでなく、歯ぐきの傷の痛みが増してしまい、うまく噛むことができずに食事や発音にも影響します。 以上のことから、入れ歯を修理する必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 入れ歯のピンク色の部分の面積と厚みを増やして、金属で補強も行いながら修理する方法を提案しました。 現在お使いの入れ歯のように、入れ歯と歯ぐきの接触する部分が少なすぎると、噛む力を狭い面積で支えることになるため、その分歯ぐきに加わる力が強くなり痛みが生じます。 また、新しい入れ歯を作るよりも、使い慣れた入れ歯を修理するほうが使用時の違和感が少ないこと、即日で修理が可能であることをお伝えしたところ、治療に同意いただきました。 まず、既存の入れ歯を装着した状態で型取りを行い、石こう模型を作製しました。 患者さんには1時間ほどお待ちいただき、模型上で入れ歯の修理を行います。 粉と液を混ぜると固まる即時重合レジン(歯科用プラスチック)を使用し、模型の形に合わせて口蓋部分を覆うように、入れ歯を補強するための金属線2本を埋め込みしっかり固めました。 最後に、完成した入れ歯を装着していただき微調整を行い、使用に問題がないことを確認して治療を終了しました。 |
治療回数の目安 | 1回 |
治療費総額の目安 | 約1,000円 (保険診療1割負担) |
この治療のリスクについて | ・着脱式のため、食後の清掃が必要です ・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります ・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります |
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