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歯を守れば脳も守れる!認知症対策はお口から

近年の研究では、「お口の健康」と「脳の健康」には深い関わりがあることが明らかになってきました。具体的には、歯を失うと噛む力が弱まり、その結果、脳への刺激が減少してしまうことが原因のひとつということ。よく噛むという行為は、脳の前頭前野や海馬といった認知機能に関わる領域を活性化させ、記憶力や判断力を保つうえで大切な役割を果たしています。つまり歯を守ることは、そのまま脳を守ることにつながるわけです。

さらに「歯周病」も認知症リスクを高める要因の一つとして注目されています。どういうことかというと、歯周病菌が血流を介して脳に到達し、炎症を引き起こすことで認知症の発症に関与していると考えられているのです。特にアルツハイマー型認知症との関連が示唆されており、日頃から歯周病予防に努めることは、将来の認知症予防としても非常に重要です。

認知症対策としてできる一番身近な習慣は、毎日の丁寧な歯磨き。歯と歯ぐきの境目を意識して磨くことで、歯周病の原因となる細菌の増殖を抑えられますし、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯ブラシだけでは落としきれない汚れまで除去できます。当然定期的な歯科検診も欠かせません。専門的なクリーニングや、早期発見・早期治療により、歯を長く健康に保つことができるわけです。

みなさん、きちんと歯医者に行ってメンテナンスされていますか?私たちの脳を守るために特別なことを始めなくても、お口の健康を見直すだけで効果は十分に期待できます。歯を大切にすることは、全身の健康はもちろん、将来の自分の生活の質を守ることにもつながります。今日からできるお口のケアで、脳の健康も一緒に守っていきましょう!