
自分の歯でおいしいご飯を食べ続けるためには、日々の積み重ねが何より大切です。80歳になっても20本以上の歯を残す「8020」は、特別な人だけが達成できるものではなく、正しいケアを継続すれば誰にでも目指せる目標。
そのために欠かせないのが、毎日の歯磨きと定期的なメンテナンスです。食事の後はできるだけ早く歯を磨き、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを併用することで、磨き残しを減らし、虫歯や歯周病のリスクを大幅に下げられます。
なお、歯周病は自覚症状が少なく気付かないうちに進行してしまう厄介な病気です。特に40代以降は歯を失う最大の原因とも言われており、予防にはプロのチェックが欠かせません。半年に一度は歯科医院で検診を受け、歯石除去やクリーニングを行うことで、健康な歯ぐきを維持しやすくなります。もし早期の異変が見つかれば、簡単な治療で済むことも多く、大きなトラブルを防ぐことにもつながります。
さらに、食生活や生活習慣も歯の寿命に影響します。よく噛んで食べることで唾液が増え、口内の自浄作用が高まります。砂糖の多い飲み物や間食を控え、タバコを遠ざけることも8020への重要な一歩です。
自分の歯でしっかり噛めるということは、おいしく食べられるだけでなく、栄養吸収や全身の健康にも良い影響を与えます。今からできる小さな習慣づくりが、将来の食の楽しみを守ります。80歳になっても自分の歯でご飯を味わうために、今日から口元の健康づくりを始めてみませんか?

