マスクを着ける時間が長くなってから、「自分の口のにおいが気になるようになった」と感じる方は少なくありません。実はこれ、他人には気づかれにくい「隠れ口臭」が関係している可能性があります。
マスクの中は呼気がこもりやすく、においを自覚しやすい環境です。また、会話が減ったり口呼吸が増えたりすることで、口の中が乾燥しやすくなる点も大きな原因のひとつ。唾液には細菌の繁殖を抑える働きがありますが、分泌量が減ると口臭の原因菌が増えやすくなります。
さらに、マスク着用による水分補給の減少も影響します。喉が渇いていてもつい我慢してしまい、気づかないうちに脱水気味になることもあります。乾燥した口腔内では、舌の表面に「舌苔」と呼ばれる汚れが付着しやすく、これも口臭の大きな原因になります。
ではどうしたらいいか?今日からできることは、こまめな水分補給と意識的な鼻呼吸です。口呼吸を避けることで乾燥を防ぎ、唾液の分泌も促されます。歯みがきに加えて、舌をやさしく清掃する舌ケアを取り入れるのも効果的です。また、よく噛んで食べることも唾液を増やす助けになります。
マスク生活が続く今こそ、口の中の環境を整える習慣を意識し、気づかぬうちの「隠れ口臭」を防いでいきましょう!

