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電動歯ブラシでの歯磨きの注意点

西荻窪にあるいとう歯科医院の伊藤高史です。

今日は歯科医院で行う歯のホワイトニングについてです。

電動歯ブラシは、正しく使えば手磨きよりも効率的に歯垢を除去できる便利な器具ですが、使い方を誤ると十分な効果が得られないだけでなく、歯や歯ぐきを傷める原因にもなります。まず注意したいのは「力の入れすぎ」です。電動歯ブラシはブラシ自体が高速で動くため、手磨きの感覚で強く押し当てる必要はありません。過度な力を加えると、歯ぐきが下がったり、歯の表面が摩耗したりするリスクが高まります。歯に軽く当て、ブラシの動きに任せる意識が重要です。

次に、磨き方の問題があります。電動歯ブラシは横にゴシゴシ動かすものではなく、1本1本の歯、あるいは数本ずつに当てて数秒止めるように使うのが基本です。動かしすぎると、磨き残しが生じやすくなります。特に歯と歯ぐきの境目、奥歯の内側、歯並びが重なっている部分は意識して丁寧に当てる必要があります。

また、使用時間にも注意が必要です。短すぎれば汚れは落ちませんが、長時間磨けばよいというものでもありません。多くの電動歯ブラシには適切なブラッシング時間を知らせるタイマー機能が付いているため、それを目安に口全体を均等に磨くことが大切です。

さらに、ブラシ部分の管理も重要なポイントです。毛先が開いたブラシは清掃効率が大きく低下します。目安としては1〜2か月に1回、もしくは毛先の広がりが見えた時点で交換しましょう。使用後は水気をよく切り、清潔な状態で保管することも忘れてはいけません。

電動歯ブラシは万能ではなく、歯間や細かな部分の汚れまでは完全に除去できない場合があります。デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、定期的に歯科医院でのチェックを受けることで、電動歯ブラシの効果を最大限に引き出すことができます。