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【歯槽膿漏(歯周病)の予防について】

 

歯槽膿漏(歯周病)は、歯ぐきや歯を支える骨が細菌によって破壊されていく病気で、日本人が歯を失う最も大きな原因の一つとされています。初期段階では自覚症状がほとんどないため、症状が出たときには進行しているケースも少なくありません。そのため、日頃からの予防が非常に重要です。

予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。特に意識したいのが、歯と歯ぐきの境目にたまりやすい歯垢(プラーク)の除去です。歯ブラシの毛先を歯ぐきに軽く当て、小刻みに動かすことで汚れを効率よく落とすことができます。また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に除去することは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが望ましいでしょう。

生活習慣の改善も歯槽膿漏予防には欠かせません。喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、炎症に気づきにくくなるため、歯周病を進行させる大きな要因となります。栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠も、歯ぐきの抵抗力を保つために重要です。

さらに、歯科医院での定期検診とクリーニングを受けることも大切です。歯石はセルフケアでは除去できないため、専門的な処置が必要になります。

3〜6か月に一度の受診を習慣化することで、歯槽膿漏を未然に防ぎ、健康な歯を長く保つことにつながりますので、信頼できる歯科医のサポートを仰ぎましょう。