治療前
治療後
ご相談内容 | 「入れ歯が入っているが噛むとガタガタして使えず、口の中に入れておくことも難しくて困っている」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、上顎には全ての歯がない場合に使用する総入れ歯が入っており、右上部分の人工歯には噛む力によって噛み合わせの面がすり減る「咬耗(こうもう)」見られました。 咬耗の度合いが著しいことから、下の歯と噛み合うはずの面に隙間が生じており、噛むたびに総入れ歯の右側がカクンと外れてしっかりと噛むことができない状態です。 よって、噛み合わせを整えるためには、総入れ歯を左右均等になるよう修理する必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 治療中2枚目の写真のように、熱して柔らかくしたワックスを総入れ歯右側のすり減っている部分に盛ります。この状態で総入れ歯を装着して噛んでいただくと、噛み合わせが安定することがわかりました。 そのため、総入れ歯右側の摩耗した部分に高さを加えて、噛み合わせが正しくなるように調整する修理方法を提案し、同意いただきました。 まず、ワックスを盛り安定した噛み合わせの状態を保ったまま模型を作り、その後ワックスを外して、治療中3枚目の写真のようにプラスチックに置き換えて総入れ歯を修理します。 その結果、治療後の4枚目の写真のように、両側の奥歯でしっかりと噛めるようになりました。 |
治療回数の目安 | 2回 |
治療費総額の目安 | 保険治療1割負担で約1,500円 |
この治療のリスクについて | ・着脱式のため、食後の清掃が必要です ・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります ・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります |
治療前
治療中
熱して柔らかくしたワックスを総入れ歯のすり減っている部分に盛ります
ワックスをプラスチックに置き換えた状態です
治療後
総入れ歯を修理し、しっかりと噛めるようになりました