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・70代男性 ヒビが入った総入れ歯に補強線を入れる修理を行った症例写真

治療前

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治療後

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ご相談内容 「総入れ歯にヒビが入ったので診てほしい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 患者さんは、上顎に総入れ歯を装着しており、1ヶ月前にその総入れ歯にヒビが入ったと来院されました。
その際は、即時重合レジン(歯科用のプラスチック)でヒビを修復し、ヒビ割れの裏側は歯科専用の入れ歯安定剤で覆ってご使用いただきながら経過観察をしている状態でした。

拝見したところ、入れ歯の同じ部分にヒビが入っていることが確認できます。
ヒビをこのまま放置すると、入れ歯の使用中に完全に割れてしまう可能性があるだけでなく、総入れ歯にヒビが入ることでフィット感が低下し、違和感や痛みの原因となる場合もあります。

以上のことから、入れ歯を補強してヒビ割れの再発を防ぐ必要があると診断しました。
行ったご提案・治療内容 上顎の総入れ歯を補強するため、金属線を入れる修理方法を提案しました。

新しい入れ歯を作るよりも既存の入れ歯を修理する方が使用時の違和感が少ないこと、また即日で修理が可能であることもお伝えし、治療に同意いただきました。

患者さんには1時間ほどお待ちいただき、以下の手順で修理を行います。
まず、入れ歯の裏側に歯型模型を作る際に使用する石膏(せっこう)を盛り、裏打ちを行います。
これは、修理の際に入れ歯を削る必要があるため、削っても壊れにくくするために行う処置です。

次に、補強用の金属線を入れる部分を削ります。
削った部分に金属線を入れて即時重合レジンで埋め込んでから、形を削り整えて研磨し、石膏を取り除きました。

最後に、修理した総入れ歯を装着していただき、フィット感や使用感に問題がないことを確認して、治療を終了しています。
治療回数の目安 1回
治療費総額の目安 約4,000円
(保険診療3割負担)
この治療のリスクについて ・着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります

治療前

治療前画像 治療前画像 治療前画像

治療中

治療中画像 治療中画像 治療中画像 治療中画像 治療中画像 治療中画像

治療後

治療後画像 治療後画像 治療後画像