カテゴリー

歯の矯正時期のベストタイミングは?

歯の矯正において、「絶対にこの時期がベスト」という明確な正解はありませんが、年齢や成長段階によって適したタイミングが異なるのは事実です。

一般的に、子どもの矯正は顎の成長を利用できる点が大きなメリットとされます。乳歯と永久歯が混在する時期に始めることで、歯並びだけでなく顎のバランスや噛み合わせの改善を図りやすく、将来的な抜歯リスクを抑えられる可能性もあります。

一方で、永久歯が生えそろってから行う成人矯正にもメリットがあります。たとえば、歯の位置が安定しているため治療計画を立てやすく、審美性や機能性を最終形に近い状態で整えられる点が特徴です。近年は目立ちにくい矯正装置やマウスピース型矯正の普及により、仕事や日常生活への影響を抑えながら治療を進めることも可能になっています。

重要なのは「年齢」そのものよりも、「今の歯並びや噛み合わせが将来どのような影響を与えるか」を見極めることです。違和感や不安がある場合は、早めに歯科医院で相談し、適切な開始時期を専門的な視点から判断してもらうことが、後悔のない矯正治療につながります。


カテゴリー

電動歯ブラシでの歯磨きの注意点

西荻窪にあるいとう歯科医院の伊藤高史です。

今日は歯科医院で行う歯のホワイトニングについてです。

電動歯ブラシは、正しく使えば手磨きよりも効率的に歯垢を除去できる便利な器具ですが、使い方を誤ると十分な効果が得られないだけでなく、歯や歯ぐきを傷める原因にもなります。まず注意したいのは「力の入れすぎ」です。電動歯ブラシはブラシ自体が高速で動くため、手磨きの感覚で強く押し当てる必要はありません。過度な力を加えると、歯ぐきが下がったり、歯の表面が摩耗したりするリスクが高まります。歯に軽く当て、ブラシの動きに任せる意識が重要です。

次に、磨き方の問題があります。電動歯ブラシは横にゴシゴシ動かすものではなく、1本1本の歯、あるいは数本ずつに当てて数秒止めるように使うのが基本です。動かしすぎると、磨き残しが生じやすくなります。特に歯と歯ぐきの境目、奥歯の内側、歯並びが重なっている部分は意識して丁寧に当てる必要があります。

また、使用時間にも注意が必要です。短すぎれば汚れは落ちませんが、長時間磨けばよいというものでもありません。多くの電動歯ブラシには適切なブラッシング時間を知らせるタイマー機能が付いているため、それを目安に口全体を均等に磨くことが大切です。

さらに、ブラシ部分の管理も重要なポイントです。毛先が開いたブラシは清掃効率が大きく低下します。目安としては1〜2か月に1回、もしくは毛先の広がりが見えた時点で交換しましょう。使用後は水気をよく切り、清潔な状態で保管することも忘れてはいけません。

電動歯ブラシは万能ではなく、歯間や細かな部分の汚れまでは完全に除去できない場合があります。デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、定期的に歯科医院でのチェックを受けることで、電動歯ブラシの効果を最大限に引き出すことができます。

 

 

 

 

 


カテゴリー

娘が出会ったすごいパパ

こんにちは。院長の伊藤です。
12月に入り、街はすっかりクリスマスカラーに彩られました。
クリスマスにはご馳走やケーキ、プレゼントなどで心温まる時間を過ごされる方も多いのではないでしょうか。

子どもたちに笑顔を届けるサンタクロースのように、私たちも歯の健康を守ることで皆さんを笑顔にしていきたいと思います。

さて先日、娘が「すごいお父さんがいたよ」とニコニコしながら帰ってきました。西荻窪の駅前ですれ違った男性の姿が、とても印象的だったようです。
話を聞くと、そのお父さんはベビーカーを押しながら、赤ちゃん向けの歌を軽やかな口笛で奏でていたのだそうです。

「パパはどんな曲を歌ってたの?」と聞かれましたが、私のレパートリーはディープ・パープルやメタリカばかりで、子守歌とはほど遠いのが正直なところ。
娘はその答えに、思わず「ブブッ」と吹き出していました。

将来、孫の子守をする頃には、口笛は吹けなくてもヘビメタはそっと封印し、アンパンマンあたりはがんばって歌えるようになりたいものです。

お子さんの成長に寄り添うお父さんの姿を思い、ほっと温かい気持ちになった出来事でした。

 

 

【医院からのお知らせ】
入れ歯をお使いの方は3~6か月ごとにチェック、調整をオススメしています。
歯石取り、歯ぐきのクリーニング、チェックは6か月~1年おきに行ないましょう。
2026年1月は5日(月)からの診療になります。

 

 

 

いとう歯科医院
〒167-0054
東京都杉並区松庵3-6-3
TEL:03-3333-5389
URL:https://ireba-ito.com/
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/9jrBJZuNm3gP5v3C7


カテゴリー

矯正治療の基礎知識

矯正治療とは、歯並びや噛み合わせを整えることで、見た目の改善だけでなく口腔機能や全身の健康維持にも寄与する治療です。歯並びが乱れていると、食べ物を十分に噛めない、発音が不明瞭になる、歯磨きが行き届かず虫歯や歯周病のリスクが高まるといった問題が生じやすくなります。

矯正治療では、ブラケットとワイヤーを用いた一般的な表側矯正のほか、歯の裏側に装置を装着する裏側矯正、透明なマウスピース型装置を段階的に交換していく方法など、症状やライフスタイルに応じた選択肢があります。治療期間は歯並びの状態や年齢によって異なりますが、一般的には1年半から3年程度かかることが多く、その後も後戻りを防ぐための保定期間が必要です。

また、矯正治療は成長期の子どもだけでなく、大人になってからでも可能です。重要なのは、見た目だけで判断せず、噛み合わせや顎のバランスまで含めた総合的な診断を受けることです。

治療前に目的や期間、費用、日常生活への影響を十分に理解し、納得したうえで進めることが、満足度の高い矯正治療につながります。


カテゴリー

入れ歯 vs インプラント その時が来たらどちらを選ぶのが良い?

入れ歯とインプラントは、どちらも失った歯を補う代表的な治療法ですが、仕組みや特徴には大きな違いがあります。

まず入れ歯ですが、これは取り外しが可能な装置で、周囲の歯や歯ぐきに引っかけて装着します。比較的短期間で作製でき、外科処置を必要としないため、身体への負担が少ない点が特徴です。一方で、噛む力は天然歯より弱く、使用中にズレや違和感を覚えることもあります。

一方のインプラントですが、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける方法です。自分の歯に近い感覚で噛めることや、見た目が自然で安定感が高い点が特徴です。ただし、外科手術が必要で、治療期間も比較的長くなります。金額もかなり高額です。

どちらもメリットと注意点があり、年齢、健康状態、生活スタイル、口腔内の状況などによって適した方法は異なりますが、大切なのは歯科医師と十分に相談したうえで、自分に合った治療法を選択することが大事です。