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マスク生活で増えた!? 「隠れ口臭」の原因と今日からできる対策

マスクを着ける時間が長くなってから、「自分の口のにおいが気になるようになった」と感じる方は少なくありません。実はこれ、他人には気づかれにくい「隠れ口臭」が関係している可能性があります。

マスクの中は呼気がこもりやすく、においを自覚しやすい環境です。また、会話が減ったり口呼吸が増えたりすることで、口の中が乾燥しやすくなる点も大きな原因のひとつ。唾液には細菌の繁殖を抑える働きがありますが、分泌量が減ると口臭の原因菌が増えやすくなります。

さらに、マスク着用による水分補給の減少も影響します。喉が渇いていてもつい我慢してしまい、気づかないうちに脱水気味になることもあります。乾燥した口腔内では、舌の表面に「舌苔」と呼ばれる汚れが付着しやすく、これも口臭の大きな原因になります。

ではどうしたらいいか?今日からできることは、こまめな水分補給と意識的な鼻呼吸です。口呼吸を避けることで乾燥を防ぎ、唾液の分泌も促されます。歯みがきに加えて、舌をやさしく清掃する舌ケアを取り入れるのも効果的です。また、よく噛んで食べることも唾液を増やす助けになります。

マスク生活が続く今こそ、口の中の環境を整える習慣を意識し、気づかぬうちの「隠れ口臭」を防いでいきましょう!


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自分の歯でおいしいご飯を!8020達成のための秘訣

自分の歯でおいしいご飯を食べ続けるためには、日々の積み重ねが何より大切です。80歳になっても20本以上の歯を残す「8020」は、特別な人だけが達成できるものではなく、正しいケアを継続すれば誰にでも目指せる目標。

そのために欠かせないのが、毎日の歯磨きと定期的なメンテナンスです。食事の後はできるだけ早く歯を磨き、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを併用することで、磨き残しを減らし、虫歯や歯周病のリスクを大幅に下げられます。

なお、歯周病は自覚症状が少なく気付かないうちに進行してしまう厄介な病気です。特に40代以降は歯を失う最大の原因とも言われており、予防にはプロのチェックが欠かせません。半年に一度は歯科医院で検診を受け、歯石除去やクリーニングを行うことで、健康な歯ぐきを維持しやすくなります。もし早期の異変が見つかれば、簡単な治療で済むことも多く、大きなトラブルを防ぐことにもつながります。

さらに、食生活や生活習慣も歯の寿命に影響します。よく噛んで食べることで唾液が増え、口内の自浄作用が高まります。砂糖の多い飲み物や間食を控え、タバコを遠ざけることも8020への重要な一歩です。

自分の歯でしっかり噛めるということは、おいしく食べられるだけでなく、栄養吸収や全身の健康にも良い影響を与えます。今からできる小さな習慣づくりが、将来の食の楽しみを守ります。80歳になっても自分の歯でご飯を味わうために、今日から口元の健康づくりを始めてみませんか?


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子どもを「歯医者嫌い」にさせない声かけ&接し方のコツ

子どもを「歯医者嫌い」にさせないためには、日頃の声かけや接し方がとても大切です。まず意識したいのは、歯医者を怖い場所としてイメージさせないこと。大人が不安そうな表情を見せたり、「痛くないから大丈夫だよ」と必要以上に励ましたりすると、かえって「痛いことをする場所なのかも」と子どもが身構えてしまうことがあります。むしろ、歯医者はお口を健康にするためのポジティブな場所であり、「歯をピカピカにしてもらおうね」と前向きな表現で伝えることが大切です。

また、治療前にはできる範囲で状況を説明し、見通しを持たせてあげると安心しやすくなります。

たとえば、「これから先生が歯を見てくれるよ」「ちょっとだけ口を開けるだけだよ」など、具体的で短い声かけは、子どもの不安を和らげます。特に初めての受診では、治療ではなく「慣れるために行く」というスタンスで訪れると、子ども自身が場所や雰囲気に慣れ、緊張を軽減できます。

さらに、治療後のフォローも重要で、無事に終わったら「頑張ったね」「じっとできてすごかったよ」と、できたことを具体的に褒めることで、達成感が生まれ、次回の受診へのハードルが自然と下がります。

ただし、「泣いたら恥ずかしいよ」などの否定的な言葉は避け、子どもの気持ちを認めながら前向きな体験に変えていくことが大切です。

家庭でも、絵本や動画などを通して歯医者を身近に感じられる環境をつくると、子どもの中で“特別な場所”ではなくなり、自然と抵抗感が薄れていきます。また、日頃からの歯磨きを「一緒に楽しくやる時間」として習慣づけることで、お口のケアそのものに良いイメージが育ち、歯医者との関係もスムーズになります。

親のちょっとした声かけや接し方次第で、歯医者への印象は大きく変わります。ぜひ日常の中でポジティブな経験を増やし、子どもが安心して通える環境を整えていきましょう!


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喫煙と歯周病の関係

みなさんの中でも喫煙している人はいらっしゃると思いますが、喫煙は歯周病を悪化させる最大の要因の一つとして広く知られています。タバコに含まれる有害物質は、歯ぐきの血流を低下させ細胞が本来持つ修復機能を弱めてしまいます。そのため、歯周病菌に対する抵抗力が落ち炎症が進行しやすい状態になります。

また、喫煙者は歯ぐきの腫れや出血などの典型的な症状が表れにくく、自覚が遅れがちになる点も大きな問題といえます。見た目には健康そうに見えても、内部では確実に組織がダメージを受けている場合が多く、気づいたときには歯周病がかなり進行していることも珍しくありません。

なお、喫煙は歯周病治療の効果を下げることも確認されています。血流が悪いため薬剤が行き渡りにくく、組織の治癒も遅れてしまいます。

ですから、たとえ専門的なクリーニングや外科的治療を行っても、非喫煙者に比べて治療後の回復が芳しくないケースが多いのが現状であること、またインプラント治療の成功率が低下することもわかっており、喫煙が口腔全体の健康に長期的な影響を与えることが示されています。

さらにですが、喫煙が歯周病に及ぼす影響は単に歯ぐきの問題にとどまりません。歯周病が進むと歯を支える骨が溶け、最終的には歯を失う原因となります。これは見た目の問題や食事のしづらさだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。歯周病と糖尿病、心血管疾患との関連が注目される中、喫煙はそのリスクをさらに高める要因になるため、早期の対策が欠かせません。

禁煙することで、これらのリスクは少しずつ改善していきます。血流が回復することで歯ぐきの治癒力が高まり、治療の効果もより期待できるようになってきます。

タバコをやめることは口腔だけでなく全身の健康を守る大きな一歩となり、未来の自分への最良の投資と言えるかもしれません。タバコは百害あって一利なしです。


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歯を守れば脳も守れる!認知症対策はお口から

近年の研究では、「お口の健康」と「脳の健康」には深い関わりがあることが明らかになってきました。具体的には、歯を失うと噛む力が弱まり、その結果、脳への刺激が減少してしまうことが原因のひとつということ。よく噛むという行為は、脳の前頭前野や海馬といった認知機能に関わる領域を活性化させ、記憶力や判断力を保つうえで大切な役割を果たしています。つまり歯を守ることは、そのまま脳を守ることにつながるわけです。

さらに「歯周病」も認知症リスクを高める要因の一つとして注目されています。どういうことかというと、歯周病菌が血流を介して脳に到達し、炎症を引き起こすことで認知症の発症に関与していると考えられているのです。特にアルツハイマー型認知症との関連が示唆されており、日頃から歯周病予防に努めることは、将来の認知症予防としても非常に重要です。

認知症対策としてできる一番身近な習慣は、毎日の丁寧な歯磨き。歯と歯ぐきの境目を意識して磨くことで、歯周病の原因となる細菌の増殖を抑えられますし、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯ブラシだけでは落としきれない汚れまで除去できます。当然定期的な歯科検診も欠かせません。専門的なクリーニングや、早期発見・早期治療により、歯を長く健康に保つことができるわけです。

みなさん、きちんと歯医者に行ってメンテナンスされていますか?私たちの脳を守るために特別なことを始めなくても、お口の健康を見直すだけで効果は十分に期待できます。歯を大切にすることは、全身の健康はもちろん、将来の自分の生活の質を守ることにもつながります。今日からできるお口のケアで、脳の健康も一緒に守っていきましょう!