Q.歯の間から空気が抜けてしまいます。サ行、タ行の発音がうまくできないです。食べ物が歯の間から漏れる感じもあります。改善できますか?
A.原因がわかれば簡単に治ります。入れ歯にプラスチックを盛り上げる修理をすることで形を整えて空気が抜けないようにできます。
入れ歯の歯に隙間があると空気が抜けます。
部分入れ歯の場合は入れ歯の歯と自分の歯に隙間ができることもあります。
噛んだときに上と下の歯の間に隙間があると空気が抜けます。
すると食べ物がはさまったり話しにくかったりすることが起こります。
プラスチックを盛り上げるのは保険治療でできます。
1~2回の来院でできます。
プラスチックを盛り上げる治療自体は1回でできますが、案外大きく形が変わるので、念のためもう1回来ていただいて不自由がないかどうか確認できると安心です。
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→入れ歯の増歯修理とウラを張りかえる治療をしたら、カラオケでも滑舌が良くなりました。
Q.入れ歯を入れているとサ行、タ行の言葉が話しにくいです。入れ歯の歯に隙間があるようには見えないのですが空気が漏れてしまいます。うまくしゃべれるようになりますか?
A.しゃべれるようになります。
舌と上アゴに隙間ができるようだと発音の時にそこから空気が漏れます。
サ行タ行は口の中に空気を貯めて一気に出すことで発音します。
隙間があると空気が漏れて発音しにくいです。
上の入れ歯の口蓋部分にプラスチックを盛り足して隙間を埋めます。
発音時に空気が漏れないようにすると発音が良くなります。
どのような形に盛り上げれば良いかは人によりますので何回か盛り上げる形を変えていって最適な形を探す場合もあります。
また舌の慣れの問題もあります。
舌が入れ歯に慣れていないと発音しにくいことがあります。
舌が入れ歯に慣れる運動のやり方があります。
運動を毎日何度も行なうことで発音が上手になってきます。
運動のやり方はお教えします。
プラスチックを盛り上げる入れ歯の調整、発音の指導は保険治療でできます。
Q.入れ歯だとしゃべりにくいです。食事は普通にできます。あめ玉をしゃぶりながら話している感じになってしまって、つい入れ歯をはずしてしまいます。改善できますか?
A.入れ歯を削って薄く小さくすると改善できます。
入れ歯を薄く小さくするのは保険治療でできます。
しゃべりにくいのは異物だからです。
入れ歯は異物ですから大きくなると違和感が強くなり慣れるのに時間が掛かります。
失った歯の本数が増えると入れ歯も大きくしなければなりません。
大きくなれば、違和感も強くなります。
今使っている入れ歯を限界まで削っても改善しない場合もあります。
その場合は入れ歯を新しく作り直すのも一つの方法です。
入れ歯を取り外して見るとちょうど良い大きさのように思えても口の中に入れると入れ歯が分厚いな、という印象を受けることがあります。
口と入れ歯の大きさが合っていないのかも知れません。
入れ歯の大きさを意識しながら新しく作ることで解決できることもあります。
意識しながら作るのと、何も考えないで作るのとでは入れ歯の出来が違ってきますので患者さんの側でも気づいたことは遠慮なく言ってください。
入れ歯を作り直すのは保険治療でできます。
さらに、舌を入れ歯に慣れさせるとしゃべりやすくなります。
入れ歯に慣れるための舌の運動のやり方があります。
難しくありませんのでご指導します。
練習してしゃべれるようになった、歌が歌えるようになった、という方もいます。