
1月休診日情報

「インフォームドコンセント」とは、医療行為を行う前に医師が患者に対して病状や治療内容、目的、期待される効果、考えられるリスクや副作用、代替となる治療法、治療を行わない場合の経過などを十分に説明し、患者がそれを理解・納得したうえで同意することを指します。
単なる「説明と同意」ではなく、患者が主体的に治療方針を選択するための重要なプロセス、それがインフォームドコンセントです。
医療は専門性が高く、患者にとって分かりにくい情報も多いため、医師には専門用語を避け、患者の理解度や価値観、生活背景に配慮した説明が求められます。それに対し、患者は疑問や不安を自由に質問し、同意しない選択をする権利も持っています。
インフォームドコンセントが適切に行われることで、医師と患者の信頼関係が深まり、治療への納得感や満足度が高まるとともに、医療トラブルの防止にもつながります。
近年では、本来重視されるべきインフォームドコンセントが十分かつ的確に行われていないと感じられる医療機関も一部に見受けられます。説明が形式的に終わってしまったり、専門用語が多く患者が内容を理解しきれないまま治療が進められたりするケースも少なくありません。
治療内容を正しく理解し、納得したうえで選択することは、患者自身の大切な権利ですから、少しでも疑問や不安があれば、そのままにせず確認し、必要であれば説明を求める姿勢が重要です。
医療を受ける側も主体的に関わる意識を持ち、信頼できる医療機関かどうかを見極めることが、後悔のない治療につながります。
その点、当院ではしっかりとインフォームドコンセントを遵守した診療を行っていますので、安心して通院いただけると自負しています。
【歯槽膿漏(歯周病)の予防について】
歯槽膿漏(歯周病)は、歯ぐきや歯を支える骨が細菌によって破壊されていく病気で、日本人が歯を失う最も大きな原因の一つとされています。初期段階では自覚症状がほとんどないため、症状が出たときには進行しているケースも少なくありません。そのため、日頃からの予防が非常に重要です。
予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。特に意識したいのが、歯と歯ぐきの境目にたまりやすい歯垢(プラーク)の除去です。歯ブラシの毛先を歯ぐきに軽く当て、小刻みに動かすことで汚れを効率よく落とすことができます。また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に除去することは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが望ましいでしょう。
生活習慣の改善も歯槽膿漏予防には欠かせません。喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、炎症に気づきにくくなるため、歯周病を進行させる大きな要因となります。栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠も、歯ぐきの抵抗力を保つために重要です。
さらに、歯科医院での定期検診とクリーニングを受けることも大切です。歯石はセルフケアでは除去できないため、専門的な処置が必要になります。
3〜6か月に一度の受診を習慣化することで、歯槽膿漏を未然に防ぎ、健康な歯を長く保つことにつながりますので、信頼できる歯科医のサポートを仰ぎましょう。
歯磨き粉の味に意味はある?

普段利用している歯磨き粉の味にこだわりがある方は多いのではないでしょうか?そんな歯磨き粉の味に意味があるのか、今回はそこについて触れていきたいと思います。
歯磨き粉の「味」には、単なる好み以上の意味があります。結論から言えば、味は使い続けてもらうための重要な設計要素であり、口腔ケアの質にも間接的に影響します。
まず最も大きな役割は、継続性の確保です。歯磨きは毎日行う習慣であるため、不快な味や刺激が強すぎると、無意識のうちに磨く時間が短くなったり、使用自体を避けたりしがちです。ミント系の爽快感やフルーツ系のやさしい甘みは、「磨いた後の気持ちよさ」を演出し、歯磨きを前向きな行動として定着させる効果があります。
次に、清潔感・効果実感の演出という側面があります。ミントの清涼感は、実際の殺菌力とは別に「口の中がきれいになった」という感覚を与えます。これは心理的効果ではありますが、使用者の満足度を高め、結果として丁寧なブラッシングにつながることが多いとされています。
一方で、味が強すぎることのデメリットもあります。刺激が強い歯磨き粉は、口腔内の異変(出血、痛み、知覚過敏など)に気づきにくくなる場合があります。また、子ども用歯磨き粉では甘味が強すぎると「食べ物感覚」になり、飲み込んでしまうリスクも考慮が必要です。
このように、歯磨き粉の味は治療効果そのものを左右するわけではありませんが、正しい歯磨きを無理なく、長く続けるための重要な補助要素です。年齢や口腔状態、好みに応じて、自分に合った味を選ぶことが、結果的にお口の健康維持につながると言えるでしょう。



ただし、最適な頻度は人によって異なります。歯周病のリスクが高い方、喫煙習慣がある方、歯並びが複雑で磨き残しが多い方は、1〜2か月に1回のクリーニングを勧められることもあります。一方で、口腔内の状態が安定している場合は、半年に1回でも十分なケースもあります。
歯のクリーニングは、単に歯をきれいにするだけでなく、歯や歯ぐきの状態を定期的にチェックし、トラブルを早期発見する役割も担っています。歯科医師や歯科衛生士と相談し、自分に合った頻度を見つけることが、健康な歯を長く保つためには重要です。
今かかっている歯医者さんにまずはご相談をしてみることから始めましょう。