カテゴリー

歯石取りを受ける際の注意点

歯石取り(スケーリング)を受ける際には、いくつかの注意点を理解しておくことが大切です。

まず最初に、施術前、持病や服用中の薬がある場合は必ず歯科医師に伝えましょう。特に抗凝固薬を服用している場合は、出血が長引く可能性があります。また、体調が優れないときや発熱時は、無理をせず日程変更を相談するのが望ましいです。

施術中は、歯ぐきの状態によって痛みや出血を伴うことがありますが、強い痛みを感じた場合は我慢せずに伝えることが重要です。施術後は歯ぐきが一時的に敏感になり、冷たいものがしみたり、軽い出血が起こることがあります。そのため当日は刺激の強い飲食物や飲酒、喫煙は控え、口腔内を安静に保ちましょう。

歯磨きは優しく行い、歯科医師から指示があればそれに従うことが重要です。歯石取りは一度で終わりではなく、定期的なケアを続けることで歯周病予防や口臭対策につながります。

年末に歯石取りが出来なかった方も、年始には必ずかかりつけの歯医者さんでぜひやってみてください。定期的なケアが入れ歯にならない歯を作ります。入れ歯になりそうだ、という時にはお気軽にご相談ください。


カテゴリー

歯医者の保険治療と自費治療

歯医者で受けられる治療は、大きく「保険治療」と「自費治療」に分かれます。

まず、保険治療ですが、健康保険が適用され自己負担は原則3割と費用を抑えられる点が特徴です。虫歯治療や歯周病治療、抜歯など、噛む機能を回復させることを目的とした基本的な治療が中心で、使用できる材料や治療方法は国のルールで細かく定められています。そのため、一定の品質は保たれる一方、見た目や耐久性、治療の選択肢には制限があります。

その一方で、自費治療は保険が適用されず費用は全額自己負担となりますが材料や治療法の制約がありません。セラミック治療やインプラント、審美歯科、精密な被せ物など、見た目の美しさや耐久性、快適さを重視した治療が可能です。また、治療時間や工程を十分に確保できる点も特徴です。費用は高額になりやすいものの、長期的な満足度や再治療リスクの低減を重視する方に選ばれています。

当然どちらが良いかは、症状や価値観、予算によって異なります。治療前にそれぞれの特徴を理解し、歯科医師と相談した上で選択することが重要です。

ただ、当院は一般的な保険治療を行う歯科医院ですので、治療が困難な症例もあります。

たとえば、

・何十件も歯科医院を回っているが治らない方

・インプラントが入っている方

・コミュニケーションが困難な方

・審美的要求が著しく高い方

・あまりに遠方の方

・歯の治療は数回~6、7回通ったり時間をかけて経過観察する必要が出てくる場合があるのに、「早く治したい」「1回で治したい」「短時間で治したい」など回数、日数を限られる方

・他の歯科医院で作製された何本にもわたるかぶせもの、ブリッジの不調

・他の歯科医院に通院中の方(緊急の場合を除く)

・歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手経験者など同業者

・歯科治療が原因、引き金と思われる不定愁訴がある方

・小児の患者さん

などがあります。上記に当てはまらない方であればお気軽にご相談ください。何かお役に立てる治療方法がお伝えできるかもしれません。


カテゴリー

マウスウォッシュの使用頻度について

日常的にマウスウォッシュを使用している方は多いと思いますが、その使用頻度は、目的と口腔内の状態によって適切に調整することが重要です。

一般的には、1日1〜2回を目安に、歯磨き後の補助ケアとして取り入れるのが基本とされています。あまりやりすぎてもよくないということです。マウスウォッシュは、歯ブラシやフロスでは届きにくい部分の汚れや細菌を洗い流し、口臭予防や爽快感の持続に役立ちますが、歯磨きの代わりになるものではありません。

殺菌成分を含むタイプを過剰に使用すると、必要な常在菌まで減らしてしまい、口腔内環境のバランスを崩す可能性がありますので、口臭予防やリフレッシュ目的であれば1日1回程度、就寝前に使用するだけでも十分効果が期待できます。

一方、歯周病予防や炎症対策を目的とした薬用タイプの場合は、製品の使用方法や歯科医師の指示に従うことが望ましいです。

また、アルコール配合のマウスウォッシュは刺激が強く、口腔内の乾燥を招くことがあるため、乾燥しやすい方や敏感な方はノンアルコールタイプを選ぶのも重要です。

自分の目的と体質に合った製品を、適切な頻度で継続的に使うことが、健やかな口腔ケアにつながります。年末年始に今使っているマウスウォッシュを見直してみるのはいかがですか?


カテゴリー

おすすめの歯間ブラシについて

日々の歯磨きに加えて、歯と歯の間の汚れを効率的に落とすには歯間ブラシが有効とされています。歯間ブラシは歯ブラシだけでは届きにくい隙間のプラーク(歯垢)や食べかすを除去し、むし歯や歯周病予防につながります。歯間ブラシにはI字型(ストレート)やL字型(アングル)といった形状があり、用途や部位によって使い分けるとより効果的です。前歯には操作性の良いI字型、奥歯やブリッジ周りには扱いやすいL字型が適しています。

また、毛の素材は金属ワイヤータイプとゴムタイプに分かれ、初めて使う方や歯肉が敏感な方にはゴムタイプが扱いやすいとされています。歯間ブラシはサイズが複数あり、狭い隙間には細いサイズ、大きな隙間には太いサイズを選ぶことが大切です。始めは細めのサイズから試し、無理なく挿入できるものを基準に選びましょう。

おすすめ製品としては、デンタルプロの「歯間ブラシ」やデンターシステマの「歯間用ブラシ」、敏感な歯茎にやさしい小林製薬の「やわらか歯間ブラシ」などがあります。

毎日のケアに取り入れて、口腔内を清潔に保つことが入れ歯のお世話にならない歯を保つコツです。

note


カテゴリー

歯のクリーニングの頻度

歯のクリーニングの頻度は、一般的には『3〜6か月に1回』が目安とされています。これは、毎日の歯磨きでは落としきれない歯石やバイオフィルムが、数か月かけて徐々に蓄積するためです。特に歯石は一度付着すると歯ブラシでは除去できず、放置すると歯周病や口臭、むし歯の原因になります。

ただし、最適な頻度は人によって異なります。歯周病のリスクが高い方、喫煙習慣がある方、歯並びが複雑で磨き残しが多い方は、1〜2か月に1回のクリーニングを勧められることもあります。一方で、口腔内の状態が安定している場合は、半年に1回でも十分なケースもあります。

歯のクリーニングは、単に歯をきれいにするだけでなく、歯や歯ぐきの状態を定期的にチェックし、トラブルを早期発見する役割も担っています。歯科医師や歯科衛生士と相談し、自分に合った頻度を見つけることが、健康な歯を長く保つためには重要です。

今かかっている歯医者さんにまずはご相談をしてみることから始めましょう。