虫歯になりやすい人となりにくい人には、生活習慣や口腔環境に明確な違いがあります。
虫歯になりやすい人の特徴としてまず挙げられるのが、歯磨きが不十分、または回数が少ないこと。特に就寝前のケア不足は、細菌が増殖しやすく虫歯リスクを高めます。また、甘い物や間食が多く、飲食の回数が頻繁な人は、口の中が酸性になる時間が長くなり、歯が溶けやすい状態が続きます。
さらに、唾液の量が少ない人も要注意です。唾液には歯を修復する再石灰化や、細菌を洗い流す働きがあるため、口呼吸やストレス、加齢などで唾液が減ると虫歯になりやすくなります。
一方、虫歯になりにくい人は、毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯間ブラシやフロスを併用しています。食事や間食の時間が比較的規則的で、ダラダラ食べをしないことも特徴です。
唾液の分泌が多く、口腔内が清潔に保たれやすい傾向があります。加えて、定期的に歯科検診を受け、初期の虫歯を早期に発見・対処している点も大きな違いです。虫歯は体質だけでなく、日々の習慣によって大きく左右される病気といえます。
なお、歯並びが悪いと虫歯リスクはさらに高くなる傾向があります。歯並びが乱れていると、歯が重なっている部分や傾いている部分に歯ブラシが届きにくくなり、その結果みがき残しが生じやすく、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。プラークの中には虫歯菌が多く含まれており、糖分をエサに酸を出して歯を溶かすため、虫歯が発生しやすくなります。
また、歯並びが悪いと歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなります。特に八重歯や叢生(歯がデコボコに生える状態)がある場合、食べかすが長時間残りやすく、細菌が増殖しやすい環境になります。
反対に歯並びが整っている人は、歯の表面や歯間まで清掃しやすく、プラークを効率よく除去できます。そのため、虫歯だけでなく歯周病のリスクも下がります。
ただし、歯並びが良くても歯磨きが不十分であれば虫歯になりますし、歯並びが悪くても適切なケアを行えば予防は可能です。
歯並びはあくまでリスク要因の一つであり、日々のセルフケアと定期的な歯科受診が虫歯予防の鍵となりますので、肝に銘じておきましょう。







西荻窪にあるいとう歯科医院の伊藤高史です。本日のテーマは「コーヒーをよく飲む人が歯磨きで気を付けること」です。