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・入れ歯の咬み合わせを修理したら、食事の時にも痛くなくなった症例

杉並区、西荻窪で、保険の入れ歯治療を数多く手がける歯医者、いとう歯科医院の伊藤高史です。

オルタナティブブログに記事を載せました。
入れ歯の咬み合わせを修理したら、食事の時にも痛くなくなった症例↓

https://blogs.itmedia.co.jp/ito_takafumi/2025/03/post_192.html

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・百万人の兵と百万円の入れ歯を扱う難しさとは

杉並区西荻窪で入れ歯治療を数多く手がける歯医者
いとう歯科医院の伊藤高史です。

紀元前200年の中国の話です。

それまで500年も続いた戦乱を制し中国を統一した秦の始皇帝。
その治世は長続きせず再び戦乱の世になります。

群雄割拠の中から出てきたのが武勇を誇る項羽(こうう)でした。

逆らう者はみな殺し、降伏した者も生き埋めにしてみな殺し。

そんな恐怖政治を敷く項羽に対して、仁徳で人々に臨み死傷者を最小限にして人民を味方につけて勢力を拡大した劉邦(りゅうほう)。

やがて項羽と劉邦は戦うようになります。

劉邦は山賊のお頭から身を興し漢の国を作ります。

40万の兵を持つようになり、今はさらに56万まで兵が膨れ上がりました。

「大王、戦というものは国の運命をかけまする。軽々しく戦うものではありません」

そんな大元帥である韓信(かんしん)のいさめる言葉も聞かず、ケタはずれな力を得てすっかり舞い上がってしまった劉邦は項羽の本拠地の彭城(ほうじょう)を攻め落とします。

しかし大軍を束ねる韓信を連れてこなかったためまったく統率がとれません。

兵たちは略奪はする、警備もせず連日酒盛りして夜は眠りこける。漢軍はすっかり堕落してしまいました。

いっぽう落城の報告を受け、すぐに戻った項羽は油断していた漢の兵や将軍を倒し、わずか半日で彭城を取り返しました。

一般的に項羽と劉邦の話では最後に勝った劉邦がいい役で項羽が悪役のイメージがありますが、この時ばかりは私は猛将項羽に喝采を送っていました。

とはいえその後に劉邦は反省し挽回します。
百万の兵を率いた韓信の活躍で劉邦は項羽を倒しました。

保険治療で入れ歯のゆるさを解決

項羽と劉邦を読んであることに気がつき、私は背筋が寒くなるのを感じました。

気がついたのは歯科の自費治療の値段についてです。

中国の歴史小説にはよくこのような40万、56万、百万という兵の数が出てきます。

いっぽう40万、56万、百万というお金の話が自費治療においてよく出てきます。

・金属床の入れ歯40万円
・セラミックの連結したかぶせもの56万円
・インプラント治療で百万円

しかしまだ未熟で統率力のなかった劉邦は56万人の兵を制御できず城を失いました。

よく自費治療をやったのにうまくいかなかった話を聞きます。

それは統率力のない歯医者が56万の兵ならぬ56万のお金を率いて舞い上がった結果です。
項羽と劉邦ではその末路をわかりやすく漫画で描いてくれています。

ましてや百万円の治療をするなら、鬼神のような技術を身につけて、あらゆるリスクを見通しあらゆる解決法を把握。兵站(補給)ももちろん万全、飢えの心配など一切なし。

百万の兵を手足のごとく使いこなし400年も続いた漢王朝設立の立役者、韓信と同等の能力が必要です。
ですからもしあなたが百万円の自費治療を勧められたら、その歯医者に聞いてみることです。

「あなたはあの韓信をもしのぐ大先生なのですか」。

「いいえ、私はそんな大先生ではありません」

そう、まっとうな回答をする歯医者でしたら保険治療にしておくのが無難です。

麻雀の役満「国士無双」の語源となった韓信をしのぐ国士無双な歯医者など、残念ながら私は出会ったことがありません。

もちろん百万人イコール百万円ではありませんが「百万」という数字の持つ重さ、背負うもの、統率の大変さはよくよく認識すべきです。

「治療というものは患者さんの運命をかけまする。軽々しく自費治療などするものではありません」

韓信の言葉を借りて私が言いたいことです。

部分入れ歯の金属バネが折れても保険治療で修理できます

ちなみに私は大学を卒業してから自衛隊の歯科医官だった時期があります。

福岡久留米の幹部候補生学校の初期訓練で、号令をかけて隊を行進させる練習をしました。

同期生15人の隊に
「前へーすすめ!」
「右向けーみぎ!」
「左向けーひだり!」
と声をかけていきます。

ところが途中で隊が右へ行っているのか左へ行っているのかわからなくなってパニックしてしまい、伊藤隊長が率いる隊は道の側溝に落っこちてしまいました。

「コラー伊藤候補生、なにやっとるかー!」

あとで教官からコッテリしぼられました。

15人を率いるのでもこんな体たらくですから百万人を率いる大変さは想像を絶するものがあります。

「3万の兵で彭城を取り返しにいく」

戦いの準備をする項羽に対して部下は、56万の大軍と戦うにはいくらなんでも少なすぎると思いまするが…と問います。しかし

「ふん、劉邦など戦のやり方も知らぬ田舎者じゃ、それで充分じゃ」

と言って出陣。

家族が彭城にいる項羽の兵士たちは自分の家族を助けようと全身に闘志をみなぎらせ3万の軍勢は火のような勢いで昼夜をわかたず進撃します。

こうして城外の守備として置かれた9つの陣を叩き彭城から出てきた4つの陣を破り、漢軍の大将たちを項羽自ら次々と討ち取りました。

15人の兵ですら使えない私には3万の兵で56万の軍勢に突撃をかける項羽のような勇気も統率力もありません。

しかし百万円の自費治療がうまくいっていないのを保険治療数千円で調整して平定した経験なら何回もあります。

歯科治療も戦国時代の戦も、大切なのは40万とか56万とか百万とかいう数字ではありません。

あのとき項羽に従った兵たちのような迫力で、患者さんを助けようと全身に闘志をみなぎらせ火のような勢いで昼夜をわかたず入れ歯を修理する。

大切なのはそんな確かな技術と熱い気持ちで治療に臨むことなのです。

参考文献:「項羽と劉邦」横山光輝著、潮漫画文庫

歯科の自費治療の価格はなぜケタ外れに高いのか?

自費治療の価格が高いのはいくつかの理由が考えられます。

まず技術と研究開発費が大きな要因というのがよくある論調です。

自費治療は最新の医療技術や薬剤を用いることが多く、これらの開発には莫大な費用がかかるとされます。

新しい医療技術や薬の開発には長期間の研究と試験が必要で、そのコストが最終的に治療費に反映されています。

また特許を持つ製薬会社や医療機器メーカーはその開発費を回収するために高価格で提供することが一般的です。

しかし金属床入れ歯などは50年以上前の祖父の時代から存在します。

もうとっくに減価償却できているはずですが金属床入れ歯の価格はあまり変わりません。
何故そうなのかは、よく分からないです。

次に専門性と人件費が価格に影響を与えるとあります。

自費治療を行なう医師やスタッフは通常は高度な専門知識と経験を持っており、それに見合った報酬が必要です。

たとえば美容整形や先端治療の分野では特別な訓練を受けた医師が必要で、その人件費は高くなりがちです。

ただ、医療の世界でも経験の乏しい者が美容整形に携わる「直美」が問題になっています。

「医師の倫理観が問われる中、美容外科医がクローズアップされ「直美」が問題視された。直美とは、医学部卒業後、2年の臨床研修を終えてすぐに自由診療である美容医療の道に進む医師で、「直接美容医療」の略だ。厚労省の統計によると20~30代の美容外科の医療施設で働く医師が659人(2022年)で10年前の4倍になっている。

同業者からも批判が出ている。美容外科「高須クリニック」名古屋院院長の高須幹弥氏も25日までに更新した自身のYouTubeチャンネルを更新し、「なぜ美容外科医はろくでもない人間が多いのか解説します。」と題した動画を配信している。」

参考文献:https://news.yahoo.co.jp/articles/416712f8928c541323c0fc8f62b29dbd80300b5f

歯科の世界でも

「歯科インプラント トラブル急増の理由」と題してNHKが取り上げています。

参考文献:https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3143/

ですから
「高度な専門知識と経験」
「特別な訓練を受けた医師」
が本当かどうかはよくわからないのが実情です。

入れ歯と口の機能の検査は保険治療3割負担の方で約2,000円

さらには施設運営費も無視できません。

先端医療機器や高級な設備、清潔で安全な環境を維持するために多額の投資が必要です。
これらの施設コストは、とくに都市部では土地や建物の賃料が高いことからも治療費に上乗せされます。

これについてはその通りではあります。

もっとも20代の当時に勤めていた都心の歯科クリニックでは立派なオペ室なんかありましたが、ちっとも使わなかったので雑巾など掃除道具置き場となっていました。
そんな掃除道具置き場が治療費に上乗せされているとしたら、ちょっと切ないですね。

また保険適用外との点は大きな理由です。

公的医療保険が適用されない自費治療は、患者が全額を負担することになります。

保険が適用される治療では、保険会社が一部を負担するため、患者の負担が軽減されますが、自費治療ではその恩恵を受けられません。

これもその通りではあります。ただし
「治療に対して公的にお金を出しませんよ」
とはどういう意味か考えることは重要です。

公的に認められない欠点があるから自費治療にしている。
そんな事情もあるわけです。

市場競争の少なさも価格を高く保つ要因です。

特定の治療法や技術が一部の医療機関しか提供しない場合は選択肢が限られて価格設定に競争が働きにくくなります。
これにより価格が高くなる傾向があります。

昔にホワイトクラスプといって、歯に引っかけて入れ歯を口の中に維持するのを通常の金属バネではなく歯の色の白い樹脂の材料で作るものがありました。

「面白そう、自分で作ろう」と思ってホワイトクラスプを作製する会社に問い合せたところ、とっくに製造中止になっていました。

一部の医療機関しか提供しない治療法とは、そんなものです。
いつ消えてなくなるかわかりません。

最後に、需要と供給のバランスも関わってきます。
需要が高いけれど供給が限定的な治療は必然的に価格が高くなります。

たとえば美容目的の治療や、最新の再生医療などはこの傾向が強いです。

以上のような理由から自費治療の価格は高く設定されることが多いとありました。
ただし、具体的な価格は地域、治療内容、提供する医療機関によって大きく異なるため一概に言えない部分もあります。

インプラントや流行りのマウスピース矯正などはダンピングして安価を売りにするところも出てきているようです。
安かろう悪かろうはもちろんですが高くても悪くてトラブルもありますので気をつけていただきたく思います。

【関連記事】→保険?自費?入れ歯にかかるお金について


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・マウスピースで噛み合わせを挙げたら、口をクチュクチュ言わせる不随意運動がなくなった症例

杉並区、西荻窪で、保険の入れ歯治療を数多く手がける歯医者、いとう歯科医院の伊藤高史です。

オルタナティブブログに記事を載せました。
マウスピースで噛み合わせを挙げたら、口をクチュクチュ言わせる不随意運動がなくなった症例↓

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・言葉の意味が分かること、入れ歯治療の意味が分かることとは?

杉並区、西荻窪で安価な費用、保険治療での入れ歯治療を数多く手がける歯医者
いとう歯科医院の伊藤高史です。

辞典を引いたり人にきいたりして
「言葉の意味が分かった。」
と思うかもしれませんが本当でしょうか?

「言葉の意味が分かる」

ことは、あなたが思う以上に奥深いことです。

…子どもが音読するのは国語の教科書です。

最初に聞いた時、私は何を言っているのか意味がわかりませんでした。
今どきの小学生は難しいことを習うのですね。

文章では、私たちは新しく言葉を覚えるときに、物や様子、動作と言葉とを一対一で結びがちだと言います。

これは言葉の意味を「点」として考えています。
しかし言葉の意味には広がりがあると続けます。

たとえば小さな子どもに「コップ」の意味を教えるとしたら、どうしますか。

言葉で説明しようとしても子どもがその説明の言葉を知らないかもしれません。

実物を見せるのもひとつの手ですがコップにも色、形、大きさ、使い方など様々な特徴をもったものが含まれます。
つまり「コップ」の意味には広がりがあります。

保険治療でも、入れ歯はここまで治る

教科書をこの辺りまで読んだとき私の頭の中で何かをつかむような感覚が出てきました。

 何かが引っかかる感じ。
もう少しで水面の下から、引っかかったものを引き上げることができそうです。

さらに子どもの音読に耳を傾けます。

「言葉には広がりがあり、言葉を適切に使うには、その範囲を理解する必要があります。
つまり母語でも外国語でも、言葉を学んでいくときには、言葉の意味を『面』として理解することが大切になるのです。」

ここまで読んで、ようやく水面下のものを引き上げることかできました。

それは
「面として広がりを持つ言葉」
と歯科医療とのつながり
「面として広がりを持つ治療」
です。

私たち歯医者は患者さんを前にして様々な情報を得ます。

・歯のあるなし
・虫歯
・歯の揺れ
・入れ歯の具合など

口の中の情報を見て治療内容を決めていきます。

しかし情報を得るのは口の中からだけではありません。

・顎の関節や全身疾患の有無、
・患者さんの全体的な雰囲気や目つきや表情、
・患者さんの主観に基づいた希望、
・保険治療か自費治療か

なども考慮に入れる必要があります。

たとえば

「入れ歯が痛い」
そう訴える患者さんだったとして

「じゃあ入れ歯の痛い部分を削る」

と一対一で結び付けられるわけではありません。

・入れ歯を削る、
・歯科専用の安定材ティッシュコンディショナーを貼る、
・入れ歯の咬み合わせを調整する、
・入れ歯ではなく周囲の歯が原因
・脳の働きの異常が原因
など、

治療法には広がりがあります。
そのようにたくさんの治療方針の中から最適なものを選ぶわけです。

そう考えると

「どんな患者さんのどんな口の中でも、とにかくお金をかける自費治療一辺倒」

そんな「点と点」みたいな狭窄した視野しか持たない歯医者がいたとしたらそれは暴挙でしかありません。

部分入れ歯を作る費用は保険治療3割負担の方で総額約1~2万円

歯科治療とは患者さんを「面」として理解する、面と認識して様々な角度から治療方針を検討することが大切なところが、言葉の学習と同じなのです。

さらには

・前に通っていた歯医者との関係、
・保険治療の適用範囲、
・10年先を見据えた方針

なども考慮に入れると、治療とは面を超えてもっと複雑な「歯という立体」を作る仕事とも言えます。

思い起こすと今の私は果たして十分にあらゆる角度から治療という「立体」を把握できているのか。
患者さんの希望に応えられているのか。

患者さんの話を表面だけ聞いたつもりになっていてその奥に隠されたものを引き出せていないかも。
10年先を考えると治療の不十分な部分が見えてないかも。
自分の治療とはまだまだ修業が足りず、立体とはいえざっくりとした粗削りで四角四面なものでしかないかも。

急にいろいろなことが頭に浮かんできました。

音読を聞いてからは治療の良さを引き出す余地がもっとあったのではないか、もっといろいろな角度から見ることができるのではないかと、より一層の検証と改善を心がけるようになりました。

他にも英語ではスープを飲むではなく「食べる」と表現するとか、韓国語や中国語では「持つ、抱える、背負う」は分け方や分ける細かさが変わるとか違いがあります。

そのように一つの言葉の広がり方は国によっても変わってくると述べていました。

おもしろかったので教科書を借りて最後まで読んで、確かにその奥深い内容に感動してしまいました。

私が小学生のころは感動などしたことありませんでした。
今どきの教科書は良いことを書いてあるのですね。

このように
「言葉の意味が分かる」
のが難しいのと同様に自分が

「入れ歯治療が分かった」

と若輩者の私が堂々と言えるようになるのは、まだだいぶ先の話になりそうです。

入れ歯と口の機能の検査は保険治療3割負担の方で約2,000円

ではどのような「立体」を理想とすれば良いのでしょうか。

それはダイヤモンドの「ブリリアントカット」だと思います。

もとはただの石ころみたいな原石をカットして複雑な面を作り、ダイヤモンドを宝石としてもっとも輝かせる形です。

入れ歯もブリリアントカットに劣らず複雑な形をしています。
そしてその凹凸の一つ一つに実は意味があります。

「かっこいいから」というだけの理由で形を作ってしまうと口の中で全然合いません。

それと入れ歯を作ったまま、あるいは調子が悪いのをそのままにしておいたのでは良いものにはなりません。
それはダイヤモンドの原石みたいなものです。

数年前に山梨県の石和温泉へ家族旅行に行ったときに石の博物館でダイヤモンドの原石を目にしました。
しかし私には茶色い石ころにしか見えませんでした。

保険適用のプラスチックの入れ歯であっても、咬み合わせをミクロン単位で調整したり、ティッシュコンディショナーという歯科専用の入れ歯安定材を貼ったりして丁寧に加工する。

その良さを複雑な立体に削り出し、奥深い造型によって口の中でキラリと輝かせる。

そんな理想の入れ歯を目指して日々の治療に励んでいます。

参考文献:国語(銀河)、今井むつみ文、光村出版

入れ歯の調整の必要性

入れ歯の調整は口の中の健康と生活の質を維持するために非常に重要です。
以下にその重要性を説明します。

1. 快適さの向上

入れ歯が適切に調整されていないと口の中でズレたり痛みを起こしたりすることがあります。
これにより食事や会話が不快になるだけでなく日常生活全体がストレスフルになる可能性があります。

適切な調整によって入れ歯がアゴとしっかりとフィットするように保って快適さを向上させます。
歯科専用の安定材のような役割をするティッシュコンディショナーという材料を薄く貼ることでフィット感を大幅に改善できることがあります。

2. 口腔組織の保護

不適切な入れ歯は、入れ歯と接する粘膜や歯グキに圧迫や摩擦を与えて潰瘍や炎症を引き起こすことがあります。
場合によっては食事できないことにもつながります。

とくに「食事すると痛い」という現象は、入れ歯の一部が歯グキに強く当たって歯グキを傷つけることで起こります。
その当たる直径数ミリの範囲を削って改善することがほとんどです。

これらの問題が長期間にわたって無視されると口腔癌のリスクを増加させる可能性もあります。
定期的な調整によってこれらの健康問題を予防し、口腔組織を保護します。

3. 咀嚼能力の維持

入れ歯が正確にフィットしていないと食べ物を適切に噛むことができません。
これは栄養摂取に影響を与え不適切な食事バランスや消化不良を招く可能性があります。

調整により入れ歯で効果的に食べ物を噛み砕く能力を保つことができます。
生えている歯よりも入れ歯は噛む効率が悪いとは言われるものの、適切な入れ歯を使うことで日常生活は保てます。
保険治療で入れ歯を調整する歯医者にご相談されることをおすすめします。

4. 発音の改善

入れ歯がズレたり厚さが合っていないと、とくに新しい入れ歯を装着した直後は発音に影響を与えることがあります。
調整により入れ歯が口の中で安定し、自然な話し方を助けます。
また厚さを調整することで発音の改善につながることもあります。

薄くすることが多いですが逆に厚くすることで舌が上アゴに接触することを助けて発音の改善につなげることもあります。
これは社会生活や自己表現の面で大きな違いを生む可能性があります。

ただ〇ミリの厚さがみんなに適切、みたいなハッキリした数値があるわけではありません。
粘り強い対応が必要です。

5. 骨吸収の防止

入れ歯が適切にフィットしないと顎骨に不均等な圧力がかかり骨吸収が進行することがあります。
これは顔の形や歯並びに影響を与え、将来的に新しい入れ歯を作る必要性を増やす原因となります。
定期的な調整は、この骨吸収を最小限に抑える助けとなります。

もっともアゴ骨の骨吸収は全身の状態などの影響も受けます。
定期的な調整でアゴ骨の変化に適応していくことが大切です。

6. 心理的健康のサポート

見た目や機能が制限されることで生じる心理的ストレスも大きいです。
入れ歯が正しく調整され、自然で効果的な状態を保つことは、自信の回復やストレスの軽減に寄与します。
大きく口を開けて笑えるとか不自由なく食事できるとか、生きていく上で大切なことです。

調整のタイミングと方法

初回調整:
新しい入れ歯を入れた直後の数週間は特に重要で適応期間として何度かの調整が必要です。

定期的な調整:
少なくとも半年に一度、歯医者によるチェックと調整が推奨されます。

自分で調整:
基本的には歯医者が行うものですが、入れ歯の位置を軽く調整するパッドや接着剤を使用することもありますが、これも専門家のアドバイスが必要です。
とくに市販の入れ歯安定剤で快適に過ごせるならば禁止するようなものではありません。

ただし今まで安定剤など要らなかったのに最近必要になった、などのことがあった歯医者に相談することをおすすめします。
適切な入れ歯の調整は単に快適さや機能性だけでなく、全体的な健康と生活の質に大きな影響を与えます。

近ごろは厚生省も保険治療を通じた医科歯科連携を推奨しています。
そのようなことは保険治療の算定項目や保険点数に反映されます。
医科とも紹介状などの文書を通じて連絡を取り合いながら定期的な歯医者への受診を行ないケア、治療をしていくことを推奨しています。

【関連記事】→入れ歯の扱い方


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・プロ(歯医者)が言う「大丈夫ですよ」は大丈夫か?

杉並区、西荻窪で、入れ歯治療を数多く手がける
いとう歯科医院の伊藤高史です。

「お金をかけてインプラントを入れれば大丈夫ですよ」
「お金をかけてチタン金属床の入れ歯にすれば大丈夫ですよ」
「お金をかけてセラミックで被せれば大丈夫ですよ」

歯医者は笑顔で言うけど目は笑ってない。
なんだか胡散臭い響きがするなあ。

本当に大丈夫? 
トラブルが起こるんじゃない? 
10年後どうなるんだろう? 

口の中のプロが言うんだから大丈夫なんだろうけど…

頭の片隅に小さな疑問が浮かんだ経験はありませんか。
でも面と向かっては聞きにくい。

「本当に大丈夫ですか?」
実際に聞いたら歯医者にキレられた。
そんな話も耳にします。

お金をかけた治療を受けて大丈夫ですか?

私が聞かれたとしたら
「ちっとも大丈夫じゃありませんよ」
即答します。

仮にインプラント、チタン金属床、セラミックをやっても「大丈夫」な口の状態なら保険治療で何をやっても上手くいきます。

大丈夫じゃない歯なのに高額な自費治療を受けてしまってヒドい目にあった。
そういう話はよくあります。

定期的な入れ歯調整メンテナンス。費用は保険治療3割負担の方で総額約2,000~3,000円

先日別の業界のことで、それと似た話を読みました。

不動産の雑誌に載せられていた「業者は”プロ”か?」という記事です。

・投資用シェアハウスを買って大損した。
・業者のすすめで物件を買ったが借金を返せなくなった。
・言われるがままにハンコを捺したら知らぬ間に不正な融資を引いていた。

セールストークに小さな疑問を抱くことはありました。

しかし業者に聞いたら「大丈夫ですよ」と返答されて「業者イコール不動産のプロが言うんだから大丈夫だ」と納得してしまう。

記事を書いた著者はそうなって騙されてしまう人のことが理解できなかった…そんな記事です。

不動産の本を書くくらいの著者ならば不動産業者のウラ側を熟知しています。騙されることはないのでしょう。

しかし一般人は違います。
近ごろ私も父からの相続で必要になって不動産のことを勉強し始めました。不動産に関しては素人です。

パリッとしたスーツの爽やかな兄さんから立派な名刺を渡されて「大丈夫ですよ」と囁かれたら、かぼちゃの馬車にホイホイ乗ってしまいそうです。

そんな被害にあった話をたくさん聞いてきた著者に、いったいプロとは何だろうという疑問が浮かびます。

広辞苑で調べると「【プロフェッショナル】専門的。職業的」とあります。

ただそれだけではお金をもらっている、もらってないだけの違いでしかない。

ではなぜかぼちゃの馬車みたいな詐欺的な物件を売りつける「プロ」が出てきてしまうのか。

さらに調べて納得したのがインターネット、ウィキペディアの説明でした。

「専門的な仕事に従事し、その能力が高く、その仕事の技術に優れ、確かな仕事をする人。主たる収入を得るために、特定の分野に従事している人」

客の不利益になることを行なう業者はお金をもらっている点においては広辞苑で言うところのプロではありますが、ウィキペディアで説明されているようなプロではないという結論に達しました。

部分入れ歯の金属バネが折れても保険治療で修理できます

歯医者の世界でウィキペディアで説明されているようなプロを見分ける方法はあるのでしょうか。

歯医者でない内科や外科など医科においては、たとえばガンの治療の統計をとって病院ごとの成功率や5年生存率などを国や厚生省で詳しく調べています。
治療成績は年が新しくなるにつれて長足の進歩を遂げています。

とはいえ身内がガンの治療を受けてわかったのですが、これだけ医療が進歩しているにもかかわらず、医師ですら想定していなかった数々のアクシデント、思ってもいなかった出来事があって医療の難しさを目の当たりにしました。

それに引きかえ歯医者の自費治療は国や厚生省の正確な統計などありません。

保険治療では所轄の厚生局がレセプトから様々なデータを割り出してカルテ請求の細かいルールを作って管理しています。

保険治療イコール良い治療というわけではありませんが、そもそも自費治療に関しては厚生省で決められたルールもなく国の管理もありません。

もちろん高い成功率で真面目に自費治療を行なっている先生もいらっしゃるとは思います。

しかし「じゃあ、どの先生が?」と聞かれるとまったく分かりません。
ホームページや、名医を紹介する本など見てもムダです。

なぜなら、私の読解力不足かもしれませんが歯医者の自分が見てさえ、どの先生もみんな同じ内容に見えてしまうからです。

歯医者の本当の実力を見分ける方法を実は一つだけ知っています。

それは…

その歯科医院に雇われて毎日勤務すること。
半年ほどでオモテもウラも全部分かります。

もっとも私もさほど多くの歯科医院に勤めたわけでもなく、ウィキペディアでいうところの自費治療のプロフェッショナルを知らないのは残念です。

不動産の本の著者は記事で「仕事をするのであれば、プロとやった方がいいに決まっている。その不動産のプロを見抜くためにも、家主のサポートになるように今後も出版を通じて頑張っていきたい」と述べています。

私もブログやホームページを通じて、あなたに歯や入れ歯、歯科医療のことを知ってもらえるように努めますし、ウィキペディアで言われるような「プロ」であるようにこれからも修行を積んでいきます。

「家主と地主」2020年8月号、株式会社全国賃貸住宅新聞社

歯科インプラント トラブルについて

歯科インプラントは、失った歯の機能を回復するために顎の骨にチタンやジルコニアなどでできた人工の歯根を埋め込む治療法ですがトラブルが発生することがあります。
以下によくあるトラブルと原因、その対策について説明します。

トラブルの主な例と原因

インプラントの脱落:

原因:
よくある勘違いでインプラントはネジのようにらせんに切った溝と骨が物理的な嵌合力で埋まっているというものです。

そうではなくインプラントのチタンが骨と化学的に結合して維持するとされます。
これをオッセオインテグレーションといいます。
しかしこの骨結合が不十分だったり歯周病などにより骨が吸収されたりすると、インプラントが固定されなくなることがあります。

また、咬む力が強すぎる、またはインプラント自体が適切に配置されていない場合も脱落の原因となります。

対策:
定期的なメンテナンスや口腔衛生の管理、適切な咬合調整が重要です。
とはいえインプラントで「適切な」咬合を与えるのは大変難しいです。

私も施術はしませんが他院で入れられたインプラントのメンテナンスをすることはあります。

なるべく触らない、しか対処法はないのが実情です。

感染症・炎症:

原因:
インプラント周囲炎(ペリインプラント炎)は、インプラントの周囲にプラークや細菌の蓄積することによって引き起こされます。

手術後に清掃が不十分といった不適切なケアや、既存の歯周病が再発することがあります。

対策:
術後の口腔ケアの徹底と、定期的な歯科検診が必須です。
とくに患者さんの全身状態(糖尿病など)にも注意が必要です。
近ごろは骨粗しょう症の薬BP製剤などを用いている方のアゴ骨が腐ったようになってくる腐骨がインプラント周囲に生じる薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)が新たにクローズアップされつつあります。

神経損傷:

原因:
インプラントの埋入位置が誤っているとアゴ骨内部の神経を傷つける可能性があります。
これは特に下顎の場合に問題となります。

対策:
事前のCTスキャンによる精密な計画とサージガイドを使用した手術が推奨されます。

インプラントのトラブル、審美的な問題:

原因:
前歯のインプラントでは、色や形が自然に見えないことがあります。
これはインプラントの位置や上部構造のデザインに起因します。

対策:
治療計画段階から審美性を考慮し、適切な材質選びとプロセラミックなどの高品質な材料を使用することです。
とはいえ元々はアゴ骨が歯を支えられないほどの状態だったから歯が抜けたりしたわけです。

そこに新たに金属の棒くいを埋め込んで長持ちさせるのは、さぞかし大変なことと思います。

骨の問題(骨造成の必要性):

原因:
骨量が不足している場合はインプラントを固定するのに十分な支持が得られないため骨造成が必要になります。

対策:
骨造成の手術を併用することで、インプラントの成功率を高めます。
術前の詳細な診査が必要です。

しかしインプラントを入れようとして手術に取り掛かったら骨の量が足りなかった。
だから骨造成手術を追加で行なって、その金額を上乗せして患者さんに請求したら「そんな話は聞いてない」というトラブルになった話はよく耳にします。

トラブル防止のためのポイント

歯医者の選択:
インプラントを数多く手がける経験豊富な歯医者を選ぶことが重要です。
インプラント治療は高度な技術が求められるため専門的な知識と実績を持つ医師を選びましょう。

【関連記事】→歯科医院のかかり方