杉並区、西荻窪で、保険の入れ歯治療を数多く手がける歯医者、いとう歯科医院の伊藤高史です。
オルタナティブブログに記事を載せました。
マウスピースで噛み合わせを挙げたら、口をクチュクチュ言わせる不随意運動がなくなった症例↓
https://blogs.itmedia.co.jp/ito_takafumi/2025/02/mem.html
ホームページ掲載 すみ
杉並区、西荻窪で、保険の入れ歯治療を数多く手がける歯医者、いとう歯科医院の伊藤高史です。
オルタナティブブログに記事を載せました。
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杉並区、西荻窪で安価な費用、保険治療での入れ歯治療を数多く手がける歯医者
いとう歯科医院の伊藤高史です。
辞典を引いたり人にきいたりして
「言葉の意味が分かった。」
と思うかもしれませんが本当でしょうか?
「言葉の意味が分かる」
ことは、あなたが思う以上に奥深いことです。
…子どもが音読するのは国語の教科書です。
最初に聞いた時、私は何を言っているのか意味がわかりませんでした。
今どきの小学生は難しいことを習うのですね。
文章では、私たちは新しく言葉を覚えるときに、物や様子、動作と言葉とを一対一で結びがちだと言います。
これは言葉の意味を「点」として考えています。
しかし言葉の意味には広がりがあると続けます。
たとえば小さな子どもに「コップ」の意味を教えるとしたら、どうしますか。
言葉で説明しようとしても子どもがその説明の言葉を知らないかもしれません。
実物を見せるのもひとつの手ですがコップにも色、形、大きさ、使い方など様々な特徴をもったものが含まれます。
つまり「コップ」の意味には広がりがあります。

教科書をこの辺りまで読んだとき私の頭の中で何かをつかむような感覚が出てきました。
何かが引っかかる感じ。
もう少しで水面の下から、引っかかったものを引き上げることができそうです。
さらに子どもの音読に耳を傾けます。
「言葉には広がりがあり、言葉を適切に使うには、その範囲を理解する必要があります。
つまり母語でも外国語でも、言葉を学んでいくときには、言葉の意味を『面』として理解することが大切になるのです。」
ここまで読んで、ようやく水面下のものを引き上げることかできました。
それは
「面として広がりを持つ言葉」
と歯科医療とのつながり
「面として広がりを持つ治療」
です。
私たち歯医者は患者さんを前にして様々な情報を得ます。
・歯のあるなし
・虫歯
・歯の揺れ
・入れ歯の具合など
口の中の情報を見て治療内容を決めていきます。
しかし情報を得るのは口の中からだけではありません。
・顎の関節や全身疾患の有無、
・患者さんの全体的な雰囲気や目つきや表情、
・患者さんの主観に基づいた希望、
・保険治療か自費治療か
なども考慮に入れる必要があります。
たとえば
「入れ歯が痛い」
そう訴える患者さんだったとして
「じゃあ入れ歯の痛い部分を削る」
と一対一で結び付けられるわけではありません。
・入れ歯を削る、
・歯科専用の安定材ティッシュコンディショナーを貼る、
・入れ歯の咬み合わせを調整する、
・入れ歯ではなく周囲の歯が原因
・脳の働きの異常が原因
など、
治療法には広がりがあります。
そのようにたくさんの治療方針の中から最適なものを選ぶわけです。
そう考えると
「どんな患者さんのどんな口の中でも、とにかくお金をかける自費治療一辺倒」
そんな「点と点」みたいな狭窄した視野しか持たない歯医者がいたとしたらそれは暴挙でしかありません。

歯科治療とは患者さんを「面」として理解する、面と認識して様々な角度から治療方針を検討することが大切なところが、言葉の学習と同じなのです。
さらには
・前に通っていた歯医者との関係、
・保険治療の適用範囲、
・10年先を見据えた方針
なども考慮に入れると、治療とは面を超えてもっと複雑な「歯という立体」を作る仕事とも言えます。
思い起こすと今の私は果たして十分にあらゆる角度から治療という「立体」を把握できているのか。
患者さんの希望に応えられているのか。
患者さんの話を表面だけ聞いたつもりになっていてその奥に隠されたものを引き出せていないかも。
10年先を考えると治療の不十分な部分が見えてないかも。
自分の治療とはまだまだ修業が足りず、立体とはいえざっくりとした粗削りで四角四面なものでしかないかも。
急にいろいろなことが頭に浮かんできました。
音読を聞いてからは治療の良さを引き出す余地がもっとあったのではないか、もっといろいろな角度から見ることができるのではないかと、より一層の検証と改善を心がけるようになりました。
他にも英語ではスープを飲むではなく「食べる」と表現するとか、韓国語や中国語では「持つ、抱える、背負う」は分け方や分ける細かさが変わるとか違いがあります。
そのように一つの言葉の広がり方は国によっても変わってくると述べていました。
おもしろかったので教科書を借りて最後まで読んで、確かにその奥深い内容に感動してしまいました。
私が小学生のころは感動などしたことありませんでした。
今どきの教科書は良いことを書いてあるのですね。
このように
「言葉の意味が分かる」
のが難しいのと同様に自分が
「入れ歯治療が分かった」
と若輩者の私が堂々と言えるようになるのは、まだだいぶ先の話になりそうです。

ではどのような「立体」を理想とすれば良いのでしょうか。
それはダイヤモンドの「ブリリアントカット」だと思います。
もとはただの石ころみたいな原石をカットして複雑な面を作り、ダイヤモンドを宝石としてもっとも輝かせる形です。
入れ歯もブリリアントカットに劣らず複雑な形をしています。
そしてその凹凸の一つ一つに実は意味があります。
「かっこいいから」というだけの理由で形を作ってしまうと口の中で全然合いません。
それと入れ歯を作ったまま、あるいは調子が悪いのをそのままにしておいたのでは良いものにはなりません。
それはダイヤモンドの原石みたいなものです。
数年前に山梨県の石和温泉へ家族旅行に行ったときに石の博物館でダイヤモンドの原石を目にしました。
しかし私には茶色い石ころにしか見えませんでした。
保険適用のプラスチックの入れ歯であっても、咬み合わせをミクロン単位で調整したり、ティッシュコンディショナーという歯科専用の入れ歯安定材を貼ったりして丁寧に加工する。
その良さを複雑な立体に削り出し、奥深い造型によって口の中でキラリと輝かせる。
そんな理想の入れ歯を目指して日々の治療に励んでいます。
参考文献:国語(銀河)、今井むつみ文、光村出版

入れ歯の調整は口の中の健康と生活の質を維持するために非常に重要です。
以下にその重要性を説明します。
1. 快適さの向上
入れ歯が適切に調整されていないと口の中でズレたり痛みを起こしたりすることがあります。
これにより食事や会話が不快になるだけでなく日常生活全体がストレスフルになる可能性があります。
適切な調整によって入れ歯がアゴとしっかりとフィットするように保って快適さを向上させます。
歯科専用の安定材のような役割をするティッシュコンディショナーという材料を薄く貼ることでフィット感を大幅に改善できることがあります。
2. 口腔組織の保護
不適切な入れ歯は、入れ歯と接する粘膜や歯グキに圧迫や摩擦を与えて潰瘍や炎症を引き起こすことがあります。
場合によっては食事できないことにもつながります。
とくに「食事すると痛い」という現象は、入れ歯の一部が歯グキに強く当たって歯グキを傷つけることで起こります。
その当たる直径数ミリの範囲を削って改善することがほとんどです。
これらの問題が長期間にわたって無視されると口腔癌のリスクを増加させる可能性もあります。
定期的な調整によってこれらの健康問題を予防し、口腔組織を保護します。
3. 咀嚼能力の維持
入れ歯が正確にフィットしていないと食べ物を適切に噛むことができません。
これは栄養摂取に影響を与え不適切な食事バランスや消化不良を招く可能性があります。
調整により入れ歯で効果的に食べ物を噛み砕く能力を保つことができます。
生えている歯よりも入れ歯は噛む効率が悪いとは言われるものの、適切な入れ歯を使うことで日常生活は保てます。
保険治療で入れ歯を調整する歯医者にご相談されることをおすすめします。
4. 発音の改善
入れ歯がズレたり厚さが合っていないと、とくに新しい入れ歯を装着した直後は発音に影響を与えることがあります。
調整により入れ歯が口の中で安定し、自然な話し方を助けます。
また厚さを調整することで発音の改善につながることもあります。
薄くすることが多いですが逆に厚くすることで舌が上アゴに接触することを助けて発音の改善につなげることもあります。
これは社会生活や自己表現の面で大きな違いを生む可能性があります。
ただ〇ミリの厚さがみんなに適切、みたいなハッキリした数値があるわけではありません。
粘り強い対応が必要です。
5. 骨吸収の防止
入れ歯が適切にフィットしないと顎骨に不均等な圧力がかかり骨吸収が進行することがあります。
これは顔の形や歯並びに影響を与え、将来的に新しい入れ歯を作る必要性を増やす原因となります。
定期的な調整は、この骨吸収を最小限に抑える助けとなります。
もっともアゴ骨の骨吸収は全身の状態などの影響も受けます。
定期的な調整でアゴ骨の変化に適応していくことが大切です。
6. 心理的健康のサポート
見た目や機能が制限されることで生じる心理的ストレスも大きいです。
入れ歯が正しく調整され、自然で効果的な状態を保つことは、自信の回復やストレスの軽減に寄与します。
大きく口を開けて笑えるとか不自由なく食事できるとか、生きていく上で大切なことです。
調整のタイミングと方法
初回調整:
新しい入れ歯を入れた直後の数週間は特に重要で適応期間として何度かの調整が必要です。
定期的な調整:
少なくとも半年に一度、歯医者によるチェックと調整が推奨されます。
自分で調整:
基本的には歯医者が行うものですが、入れ歯の位置を軽く調整するパッドや接着剤を使用することもありますが、これも専門家のアドバイスが必要です。
とくに市販の入れ歯安定剤で快適に過ごせるならば禁止するようなものではありません。
ただし今まで安定剤など要らなかったのに最近必要になった、などのことがあった歯医者に相談することをおすすめします。
適切な入れ歯の調整は単に快適さや機能性だけでなく、全体的な健康と生活の質に大きな影響を与えます。
近ごろは厚生省も保険治療を通じた医科歯科連携を推奨しています。
そのようなことは保険治療の算定項目や保険点数に反映されます。
医科とも紹介状などの文書を通じて連絡を取り合いながら定期的な歯医者への受診を行ないケア、治療をしていくことを推奨しています。
【関連記事】→入れ歯の扱い方
杉並区、西荻窪で、入れ歯治療を数多く手がける
いとう歯科医院の伊藤高史です。
「お金をかけてインプラントを入れれば大丈夫ですよ」
「お金をかけてチタン金属床の入れ歯にすれば大丈夫ですよ」
「お金をかけてセラミックで被せれば大丈夫ですよ」
歯医者は笑顔で言うけど目は笑ってない。
なんだか胡散臭い響きがするなあ。
本当に大丈夫?
トラブルが起こるんじゃない?
10年後どうなるんだろう?
口の中のプロが言うんだから大丈夫なんだろうけど…
頭の片隅に小さな疑問が浮かんだ経験はありませんか。
でも面と向かっては聞きにくい。
「本当に大丈夫ですか?」
実際に聞いたら歯医者にキレられた。
そんな話も耳にします。
お金をかけた治療を受けて大丈夫ですか?
私が聞かれたとしたら
「ちっとも大丈夫じゃありませんよ」
即答します。
仮にインプラント、チタン金属床、セラミックをやっても「大丈夫」な口の状態なら保険治療で何をやっても上手くいきます。
大丈夫じゃない歯なのに高額な自費治療を受けてしまってヒドい目にあった。
そういう話はよくあります。

先日別の業界のことで、それと似た話を読みました。
不動産の雑誌に載せられていた「業者は”プロ”か?」という記事です。
・投資用シェアハウスを買って大損した。
・業者のすすめで物件を買ったが借金を返せなくなった。
・言われるがままにハンコを捺したら知らぬ間に不正な融資を引いていた。
セールストークに小さな疑問を抱くことはありました。
しかし業者に聞いたら「大丈夫ですよ」と返答されて「業者イコール不動産のプロが言うんだから大丈夫だ」と納得してしまう。
記事を書いた著者はそうなって騙されてしまう人のことが理解できなかった…そんな記事です。
不動産の本を書くくらいの著者ならば不動産業者のウラ側を熟知しています。騙されることはないのでしょう。
しかし一般人は違います。
近ごろ私も父からの相続で必要になって不動産のことを勉強し始めました。不動産に関しては素人です。
パリッとしたスーツの爽やかな兄さんから立派な名刺を渡されて「大丈夫ですよ」と囁かれたら、かぼちゃの馬車にホイホイ乗ってしまいそうです。
そんな被害にあった話をたくさん聞いてきた著者に、いったいプロとは何だろうという疑問が浮かびます。
広辞苑で調べると「【プロフェッショナル】専門的。職業的」とあります。
ただそれだけではお金をもらっている、もらってないだけの違いでしかない。
ではなぜかぼちゃの馬車みたいな詐欺的な物件を売りつける「プロ」が出てきてしまうのか。
さらに調べて納得したのがインターネット、ウィキペディアの説明でした。
「専門的な仕事に従事し、その能力が高く、その仕事の技術に優れ、確かな仕事をする人。主たる収入を得るために、特定の分野に従事している人」
客の不利益になることを行なう業者はお金をもらっている点においては広辞苑で言うところのプロではありますが、ウィキペディアで説明されているようなプロではないという結論に達しました。

歯医者の世界でウィキペディアで説明されているようなプロを見分ける方法はあるのでしょうか。
歯医者でない内科や外科など医科においては、たとえばガンの治療の統計をとって病院ごとの成功率や5年生存率などを国や厚生省で詳しく調べています。
治療成績は年が新しくなるにつれて長足の進歩を遂げています。
とはいえ身内がガンの治療を受けてわかったのですが、これだけ医療が進歩しているにもかかわらず、医師ですら想定していなかった数々のアクシデント、思ってもいなかった出来事があって医療の難しさを目の当たりにしました。
それに引きかえ歯医者の自費治療は国や厚生省の正確な統計などありません。
保険治療では所轄の厚生局がレセプトから様々なデータを割り出してカルテ請求の細かいルールを作って管理しています。
保険治療イコール良い治療というわけではありませんが、そもそも自費治療に関しては厚生省で決められたルールもなく国の管理もありません。
もちろん高い成功率で真面目に自費治療を行なっている先生もいらっしゃるとは思います。
しかし「じゃあ、どの先生が?」と聞かれるとまったく分かりません。
ホームページや、名医を紹介する本など見てもムダです。
なぜなら、私の読解力不足かもしれませんが歯医者の自分が見てさえ、どの先生もみんな同じ内容に見えてしまうからです。
歯医者の本当の実力を見分ける方法を実は一つだけ知っています。
それは…
その歯科医院に雇われて毎日勤務すること。
半年ほどでオモテもウラも全部分かります。
もっとも私もさほど多くの歯科医院に勤めたわけでもなく、ウィキペディアでいうところの自費治療のプロフェッショナルを知らないのは残念です。
不動産の本の著者は記事で「仕事をするのであれば、プロとやった方がいいに決まっている。その不動産のプロを見抜くためにも、家主のサポートになるように今後も出版を通じて頑張っていきたい」と述べています。
私もブログやホームページを通じて、あなたに歯や入れ歯、歯科医療のことを知ってもらえるように努めますし、ウィキペディアで言われるような「プロ」であるようにこれからも修行を積んでいきます。
「家主と地主」2020年8月号、株式会社全国賃貸住宅新聞社

歯科インプラントは、失った歯の機能を回復するために顎の骨にチタンやジルコニアなどでできた人工の歯根を埋め込む治療法ですがトラブルが発生することがあります。
以下によくあるトラブルと原因、その対策について説明します。
トラブルの主な例と原因
インプラントの脱落:
原因:
よくある勘違いでインプラントはネジのようにらせんに切った溝と骨が物理的な嵌合力で埋まっているというものです。
そうではなくインプラントのチタンが骨と化学的に結合して維持するとされます。
これをオッセオインテグレーションといいます。
しかしこの骨結合が不十分だったり歯周病などにより骨が吸収されたりすると、インプラントが固定されなくなることがあります。
また、咬む力が強すぎる、またはインプラント自体が適切に配置されていない場合も脱落の原因となります。
対策:
定期的なメンテナンスや口腔衛生の管理、適切な咬合調整が重要です。
とはいえインプラントで「適切な」咬合を与えるのは大変難しいです。
私も施術はしませんが他院で入れられたインプラントのメンテナンスをすることはあります。
なるべく触らない、しか対処法はないのが実情です。
感染症・炎症:
原因:
インプラント周囲炎(ペリインプラント炎)は、インプラントの周囲にプラークや細菌の蓄積することによって引き起こされます。
手術後に清掃が不十分といった不適切なケアや、既存の歯周病が再発することがあります。
対策:
術後の口腔ケアの徹底と、定期的な歯科検診が必須です。
とくに患者さんの全身状態(糖尿病など)にも注意が必要です。
近ごろは骨粗しょう症の薬BP製剤などを用いている方のアゴ骨が腐ったようになってくる腐骨がインプラント周囲に生じる薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)が新たにクローズアップされつつあります。
神経損傷:
原因:
インプラントの埋入位置が誤っているとアゴ骨内部の神経を傷つける可能性があります。
これは特に下顎の場合に問題となります。
対策:
事前のCTスキャンによる精密な計画とサージガイドを使用した手術が推奨されます。

原因:
前歯のインプラントでは、色や形が自然に見えないことがあります。
これはインプラントの位置や上部構造のデザインに起因します。
対策:
治療計画段階から審美性を考慮し、適切な材質選びとプロセラミックなどの高品質な材料を使用することです。
とはいえ元々はアゴ骨が歯を支えられないほどの状態だったから歯が抜けたりしたわけです。
そこに新たに金属の棒くいを埋め込んで長持ちさせるのは、さぞかし大変なことと思います。
骨の問題(骨造成の必要性):
原因:
骨量が不足している場合はインプラントを固定するのに十分な支持が得られないため骨造成が必要になります。
対策:
骨造成の手術を併用することで、インプラントの成功率を高めます。
術前の詳細な診査が必要です。
しかしインプラントを入れようとして手術に取り掛かったら骨の量が足りなかった。
だから骨造成手術を追加で行なって、その金額を上乗せして患者さんに請求したら「そんな話は聞いてない」というトラブルになった話はよく耳にします。
トラブル防止のためのポイント
歯医者の選択:
インプラントを数多く手がける経験豊富な歯医者を選ぶことが重要です。
インプラント治療は高度な技術が求められるため専門的な知識と実績を持つ医師を選びましょう。
【関連記事】→歯科医院のかかり方
杉並区、西荻窪で、入れ歯治療を数多く手がける
いとう歯科医院の伊藤高史です。
「僕、どうなっちゃうんでしょう?」
本当に心配そうな表情なのは50代男性のRさん。
心配のタネは歯4本分が金属のかぶせものでつながったブリッジです。
そのブリッジがグラグラ揺れてきた。
一度揺れはじめたブリッジの揺れを止めるのは不可能と思ってください。
他に歯はありません。
あとは全て入れ歯です。
最後の歯4本が一気に抜けてしまったらどうなるのか、というのがRさんの心配ごとでした。
結論から言うと全く心配無用です。
ブリッジを抜いてそれを直接入れ歯に継ぎ足す「増歯修理」ができるからです。
部分入れ歯は、残っている歯に金属バネ(クラスプ)を引っかけて口の中に維持しています。
元々ブリッジと入れ歯は合っているわけです。
だからブリッジを抜いて入れ歯に直接継ぎ出せば、よく適合します。
またブリッジと入れ歯のスキマを歯科用プラスチックで埋めるだけで修理できるので簡単です。
後は咬み合わせも元々のブリッジは咬み合わせも合っていたわけですから、その調整も簡単です。
増歯修理はプラスチックの人工歯を継ぎ足すことが多いです。
ただ今回のように既存のブリッジを利用すれば、もっと簡単に早く、よく合った修理ができます。
実際に30分ほどで修理できた入れ歯を入れたRさんは
「いやー早く治って良かった良かった」
と笑顔で帰られました。

とはいえ部分入れ歯から増歯修理して歯が一本もない総入れ歯になりました。
その後の調整は必要です。
また多くの場合は新しく総入れ歯を作ることになります。
通う回数が多くなりますので、よろしくお願いします。
Rさんもやはり抜いた部分の歯グキの変化に合わせて入れ歯を削る調整をしました。
とくに
「食事すると痛い」
というのは入れ歯の直径数ミリほどが歯グキに食いこんで歯グキに傷を作っているのが痛みの原因です。
入れ歯のその数ミリをちょっと削るだけで治ることがほとんどです。
後は入れ歯を合わせながら歯グキの状態を整える歯科専用の入れ歯安定材みたいな材料、ティッシュコンディショナーを貼ったりして歯グキを良好な状態にしていきました。
多くの場合にこのような経緯で総入れ歯になると新しく作ることが多いです。
とはいえ修理とティッシュコンディショナーで合わせたら上手に使えるので、このまま使えることもあります。
ただ修理した入れ歯は長年使うと壊れるようになります。
またティッシュコンディショナーが上手く付かなくなることもあります。
もっとも一番尊重するのは
「このまま使い続けるのがいい」
「新しく作りたい」
という
「患者さんの意思」
です。
入れ歯を使うのは患者さんなので患者さんが「こうしたい」との意思を受け入れて歯科医師はその意に沿うように治療を進めるのが結局は上手くいきます。
遠慮なく歯科医師を手足として使いこなして頂きたく思います。
また咬み合わせもブリッジと入れ歯では大きく変化します。
咬み合わせの調整も必要です。
抜歯した部分が治癒するのに時間かかります。
いきなり新しく総入れ歯を作るのではなく、抜歯後の治癒を待つ間にこのような入れ歯治療を行なって、新しい入れ歯を作る環境を整えることも大切です。
一つひとつ説明しながら治療を進めてRさんも一緒にがんばってくださいました。
おかげでよく合った総入れ歯を作ることができました。
今回行なったRさんのブリッジを抜いて入れ歯に増歯修理する治療の費用は、保険治療3割負担で総額約5,000円でした(症状によって費用は変わります)。

ブリッジ治療は、歯を失った場合にその隙間を埋めるための一般的な歯科治療法の一つです。
失った歯の両隣りの歯を削って失った部分を含む連結したかぶせものを入れる治療です。
以下にその利点と欠点を説明します。
利点
審美性の向上:
ブリッジは天然歯に似せて作ることができるため見た目が自然で美しい仕上がりになります。
とくに前歯の欠損部に使用すると笑顔が自然に保たれるでしょう。
機能の回復:
咀嚼機能が回復し食事が楽になります。
ブリッジによって歯列が補完されることで食べ物をしっかりと噛むことができるようになります。
発音の改善:
歯が欠けていると発音に影響を与える場合がありますがブリッジによってこれが改善されます。
既存の歯の保護:
失った歯の隣の歯が移動するのを防ぎ歯並びを維持します。
これにより長期的に見て、他の歯への負担を軽減します。
たとえば下の歯を失うと上の歯が落ちてくる(伸びてくる、挺出ていしゅつ)ことがありますが下の歯をブリッジで補って上の歯と噛むようにすることで挺出するのを防げる場合があります。
比較的早期の治療が可能:
インプラントと比べると手術が不要で治療期間が短いことが多いです。保険治療でも出来るので比較的安価で治療可能です。
欠点
隣接歯への負担:
ブリッジを作るためには健康な両隣りの歯を削る必要があります。
これにより健康な歯にダメージを与える可能性があります。
咬み合わせによる負担が両隣りの歯に、どのようにかかるか等、だれも予測できません。
とくに自費の高額治療でブリッジを入れると30万円~100万円など、より高額になりがちです。
それでほんの数年しか保てなかったりすると大きなトラブルになります。
そのようなことから当院ではブリッジの治療はほとんど行なっていません。
メンテナンスと耐久性:
ブリッジは時間とともに摩耗したり破損することがあります。
摩耗、破損すると金属がむき出しになって見た目が悪くなります。
そうなった場合の修理は大変難しい、あるいは不可能です。
定期的なチェックとメンテナンスが必要です。
通常、ブリッジの寿命は10年程度とされていますが個人差があります。

口腔衛生の難しさ:
ブリッジの下や周囲は清掃が難しくプラークが溜まりやすいです。
ムシ歯や歯周病のリスクが高まります。
それもブリッジの寿命を縮める原因となります。
特別なブラッシング技術やデンタルフロス、洗口液の使用が推奨されます。
とは言うものの実際に
「ブリッジのための特別なブラッシングや器具を指導している」
という歯科医院の話は聞いたことがありません。
またそういう指導を受けて実践してブリッジを長持ちさせている患者さんに会ったこともありません。
特別なブラッシング技術やデンタルフロス、洗口液の使用によってブリッジが長持ちする論文は探したのですが見つけることができませんでした。
ご存知でしたら教えていただけるとうれしいです。
費用:
初期費用は比較的安価かもしれませんが、長期的に見るとメンテナンスや再治療の必要性から全体のコストが高くなる可能性があります。
骨密度の減少:
失われた歯の部分の骨は刺激を受けることが少なくなり、骨密度が減少する可能性があります。
これは特にインプラントを将来考えている場合に問題となることがあります。
「失われた歯の部分、ブリッジになっていた部分の骨が骨密度が低い」
これも論文を見つけられませんでした。
こちらもご存知でしたら教えていただけるとうれしいです。
とはいえ、たとえば自費の高額治療のブリッジで100万円とか支払って、その後またインプラントで100万円を支払うとか、考えるだけで寒気がします。
保険治療の入れ歯をお勧めします。
可逆性の低さ:
一度ブリッジを装着すると、両隣りの歯を削ってしまったため容易に元に戻すことはできません。
これは治療の選択肢を制限します。
とくに当院では4本分のブリッジが抜けた所に入れ歯を継ぎ足す増歯修理で、その日のうちに歯並びを回復できます。
10本分のブリッジくらいなら同様の修理が可能です。
しかし入れ歯がなかったら、ある日突然4本~10本の歯が一気に無くなります。
食事もままならなくなります。
また当院のような修理を他の歯科医院でもできるとは限りません。
抜いたら抜きっ放しということもあります。
10年後の未来など誰にも分かりません。
そのような後からのことを考えると増歯修理が簡単にできる入れ歯をお勧めします。
【関連記事】→歯を抜くことについて
杉並区、西荻窪で、入れ歯治療を数多く手がける
いとう歯科医院の伊藤高史です。
「入れ歯で噛めない」
50代女性のNさんは、上アゴは歯が一本もない総入れ歯、下はご自身の歯がそろっています。
上の総入れ歯は、歯グキと接するピンク色の面はよく合っていました。
しかし口を閉じてもらおうとしたらアゴがふらふらっと横に揺れて、しかも一箇所に収まりません。
普通は、上下の歯が最も多くの部位で接触し、安定した状態にあるときの顎の位置があるものです。
この位置のことを咬頭嵌合位(こうとうかんごうい)といいます。
入れ歯の咬み合わせを見る一つの指標です。
Nさんの場合、この咬頭嵌合位が定まらない状態です。
「あ、あれ、どこが咬み合わせか、自分でもよく分からないんです」
これでは確かに噛めないはずです。
上アゴに一本でも残っている歯があれば、その歯で噛む位置が咬頭嵌合位であることが多いです。
一本でも歯が残っているのと、残っている歯がゼロの総入れ歯では咬み合わせの
難しさが段違いになります。
このような時に大事なのは、よく見ることです。
「お口を閉じてください」
と私が言うと、みぎの奥歯が当たった瞬間に上の入れ歯がカタンと外れます。
今度は私が上の入れ歯に手を添えて入れ歯が動かないように押さえて口を閉じてもらいました。
みぎの奥歯だけがカツンと当たる手応えが私の指先に伝わってきます。
やはりみぎの奥歯が先に当たってしまうせいで入れ歯が不安定になっている可能性が高い。

みぎが高いのか?
逆に、ひだりが低いのか?
これは口の中全体を見て判断したり模型を作って計測したり様々な技術があります。
ただ今回わかりやすかったのは、みぎ下の奥歯が明らかに尖っていたことです。
この尖りのせいで入れ歯が不自然な噛み方になっている可能性が高い。
歯は尖っている方が噛む効率は上がります。
歯が尖っている方が肉などを咬み切りやすい。
当たり前のことを言っているだけなのですが、これには条件があります。
それは、上下とも同じような形で尖った部分と凹んだ部分が合わさっていること、アゴや関節がその尖った歯にふさわしいことです。
これも当たり前の話です。
尖った歯を使いこなすなら上下とも尖った歯が必要です。
アゴもそれを使いこなせるガッチリしたアゴ骨と関節が必要なのは言うまでもありません。
ただ上の歯が入れ歯だと、そんな尖ったプラスチック製人工歯の入れ歯で下の歯と噛ませるのは至難の業です。
今回のようにアゴ骨が入れ歯を支えられず簡単に外れてしまうことにつながります。
上の総入れ歯に尖った歯を与えるよりは下の尖った歯を削ってなだらかにして入れ歯、アゴ骨に合わせた方が簡単ですし結果も良好になることが多いです。
治療は、まずは簡単なことから行なうのが原則です。
それで好転しなければ次のことを考えましょう。
歯の尖り1ミリ程度を削るだけなら患者さんの負担も最小限です。
歯を削ってから再び口を閉じてもらいました。
「あっ、ラクになりました。これなら、ひだりでも噛めます!」
Nさんは笑顔で答えてくださいました。
今度は咬頭嵌合位が定まって、しっかり噛めるようになりました。
左右に歯ぎしりしても入れ歯が外れないことも確認して治療終了となりました。
今回行なったNさんの、咬み合わせを調整する治療は、保険治療3割負担で約1,000円でした(治療費は症状により個人差があります)。

咬頭嵌合位(こうとうかんごうい)とは、上下の歯が最も多くの部位で接触し、安定した状態にあるときの顎の位置です。
下顎安静位から完全に口を閉じた先が咬頭嵌合位に相当します。
咬頭嵌合位には、次のような機能的意義があります。
咀嚼終末位として
習慣性開閉口運動の終末位として
生理的な咬みしめ位として
咬頭嵌合位は、顎関節や咀嚼筋に関係なく、歯の形態的な面から規定されます。また、中心咬合位とも呼ばれます。
咬頭嵌合位は、咬耗や抜歯、歯の移動、補綴処置などによって咬合面形態が変わると変化する可能性があります。
また、咬頭嵌合位の早期接触は、歯周組織をはじめ咀嚼系全体に大きな影響を与えます。

総入れ歯で噛むには、前歯で噛み切って左右の奥歯でつぶすように噛むのがコツです。
前歯のみで噛んだり、片側の奥歯で噛み続けたりすると、入れ歯が浮き上がって外れやすくなります。
総入れ歯の噛み合わせには、次のようなポイントがあります。
前歯と奥歯でバランスを保つ
奥歯を前後左右に均等に接触させる
総入れ歯では、天然の歯に比べて噛み合わせの力が約3割程度になります。
そのため、今までと同じものを食べようとすると噛み切れなくなる場合があります。
同じ食べ物でも野菜などは薄切りやみじん切りよりも輪切りにすると噛み砕きやすくなります。
肉などは細かく刻みを入れる隠し包丁を入れておくと噛みやすくなります。
工夫して入れ歯でも食事を楽しんでいただきたいと思います。
総入れ歯が合わないと、次のような問題が発生する可能性があります。
・食事中に入れ歯と歯茎の間に食べ物が挟まりやすくなる
・滑舌が悪くなる
・喋る・飲み込むといった口の基本動作全般の機能が低下する
総入れ歯に慣れるには調整だけでなく、総義歯自体に慣れることも必要です。
慣れるまでには、長い場合は1カ月以上かかることもあります。
参考文献:Search Labs | AI による概要

1. 初回の診察と印象採取
まず歯科医師は患者さんの口腔内を検査して残っている歯や歯グキの状態を確認します。
次に、柔らかいゴム状の材料(印象材)をトレーに盛って口腔内の型を取る印象採取という作業を行ないます。
この型に石こうを流し込んで石こう模型を作ります。この模型は入れ歯を作るベースとなるため、正確さが求められます。
既成の金属トレーを使うこともありますが既成トレーで型とりして作った模型を元に患者さんの口に合ったトレーをプラスチックで作ることもあります。
そのトレーのことを各個人に合わせている各個トレーといいます。
その各個トレーでもう一度型をとる精密印象を行なうこともあります。
当院でもとくに歯が一本もない総入れ歯を作る時にはよく行ないます。
2. 咬合採得
印象採取の後、咬合採得(こうごうさいとく)を行ないます。
これは患者さんが上下の歯を閉じた状態を模倣し、どのように歯が接触するかを記録するステップです。
ここで使用されるのは咬合レジンやワックスで、患者さんの正確な咬み合わせを再現します。
咬合採得は大変難しい技法です。
アゴの関節は上下だけの蝶番運動だけでなく前後左右にも自由に動くからです。
その中から最適なアゴの位置を決めます。
自分も今でも様々な技法を勉強して役立てています。
3. 試作用義歯の製作
石こう模型と咬合情報に基づいてワックスのボディと人工歯とで試適用仮義歯を作製します。
これは最終的な入れ歯の前段階で、患者さんが実際に口の中に装着して、フィット感や見た目、咬み合わせを確認するために使用します。
フィット感の確認:
試適用仮義歯を装着し、とくに歯グキや口腔内の他の部分に圧迫や痛みがないかをチェックします。
咬み合わせの確認:
患者さんに試作用義歯で噛んでもらい、食べ物を咀嚼する感覚や、上下の歯がきちんと合うかを確認します。
この段階で咬み合わせに問題がある場合、歯科医師は調整、歯並びの並べ直しを行ないます。
当院ではこの試適用仮義歯の作製までを歯科医師が行ないます。
試適用仮義歯を歯科技工所に外注して丸投げする歯科医院は多いです。
しかしそれだと、いざ修正が必要になった時に自分で並べていないので手が動きません。
結局は「できない」ということになってしまいます。
そうすると患者さんの不満が残る入れ歯となってしまいます。
4. 最終調整と製作
試適用仮義歯のフィードバックに基づいて最終的な入れ歯の製作に進みます。
ここでは、材質の選定や色調のマッチング、咬み合わせの微調整などが行われます。
材質の選定:
プラスチックや金属床、シリコン入れ歯など、患者さんの口腔環境や好みに応じた素材を選びます。
保険治療だとプラスチックになります。
プラスチックだと強度に問題ガー
などと言う歯科医師はいます。
ただそれは金属床やシリコン入れ歯などの高額自費治療へと引きずりこむための方便です。
保険治療でも補強の金属線や金属製の補強床などを入れることで強度は保てます。
入れ歯とは後から修理調整が必要になります。
だからプラスチックで作って後から修理調整しやすくしておいたほうが安心です。
色調のマッチング:
天然歯の色に合わせて入れ歯の色を調整し、自然な見た目を目指します。
保険治療でも、より白い色の歯を並べることができます。
もっとも例えば下の歯か黄色っぽいのに上だけあまりに白い歯を入れるのも変な感じになります。
おおむね上下や周囲で色を合わせることが多いです。
ワックスのボディで作った仮入れ歯を専門の歯科技工所に外注します。
歯科技工所ではワックスをプラスチックに置き換える「作業」をお願いしています。
後は部分入れ歯を歯に引っかけて口の中に維持する金属バネや補強の金属線を作ってもらいます。
ちなみに部分入れ歯の金属バネで、どうしても歯とピッタリに作りたい時には私が自分で金属バネを屈曲して作っています。
任せるところは人に任せますが絶対に成功させたい部分は歯科医師が自分で汗かいて責任を自分で背負うのが、いとう歯科医院流です。
5. 最終フィッティング
完成した入れ歯を患者さんの口の中に装着し、最後の調整を行ないます。
咬み合わせがきちんと合うか、快適に装着できるかを確認します。
この段階で細かい調整が必要であれば、追加の研磨や咬合調整が行われます。
この入れ歯の調整はある程度のメソッドはあります。
とはいえ、ここは患者さんが百人いれば百通りの調整法になるのであまり細かいことは書けない部分です。
6. 管理とアフターケア
入れ歯が完成した後も、定期的なチェックが必要です。
口腔内の変化や入れ歯の磨耗により、咬み合わせやフィット感が変わることがあります。
そのため、定期的な歯科検診を受けることが大切です。
入れ歯の咬み合わせは、患者の生活の質を大きく左右します。適切な作り方とメンテナンスにより、長期間にわたり快適に使用することが可能となります。
とくに
「食事すると痛い」
「これまで大丈夫だったのに最近は市販の入れ歯安定剤を使うようになった」
この二つのケースは歯科医院の専門的な技術で治すべき状態です。
早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
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