カテゴリー

■ルールがあるから安心して治療できる その1 歯科ブログ

西荻窪、入れ歯専門のいとう歯科医院、伊藤高史です。

■保険治療はルールが悪い?

 

保険治療にルールが細かく決まっているのは理由があります。
多くの歯科医院のホームページで見かける保険治療の欠点として、材料やルールに縛られて満足のいく治療ができないというものがあります。

しかし世の中はルールがあるからこそ成り立っています。
たとえばサッカー。
手を使ってはいけない、オフサイドはいけない、ゴールの大きさ、人数は11人、などです。
長い歴史の中で少しずつ改定されて決まったルールが山ほどあります。
ですから試合に負けたチームが「ルールが悪いせいで負けた…」などと言うことはありません。

もしもルールが悪いと言ってルールなしにしてしまったらサッカーは競技として成立しません。
手を使ってもオッケー、オフサイドやり放題、人数もテキトーなど、反則を野放しにしたらサッカーは競技ではなく、ただの無法地帯になってしまうでしょう。

一方で歯科医院のホームページで保険治療のルールがデメリットであるかのような論調が目につくことがあります。
歯科治療では保険治療についてのカルテには国の厳しい審査や指導が入りますが自費治療に関しては何も言いません。
そのせいかは分かりませんが歯科の自費治療では科学的根拠、エビデンスのない、あるいは薄弱な施術が横行しています。

歯科の自費治療でトラブルを頻発している話が最近、NHKなどのテレビや新聞に出るようになりました。
患者さんを保険外という無法地帯に誘きだして、トラブルを抱えた自費の施術という反則技で絡めとっていると、消費者相談センターなどでも注意を呼びかけています。

いとう歯科医院ではそんな野蛮なことはしません。
歯科の保険治療のルールは国によって定められていて分厚い本になっています。
しかも毎年のように細かく改定されます。

(続く)