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■なぜ「患者様」と呼ぶのはおかしいのか その3

西荻窪、保険で入れ歯専門、いとう歯科医院の伊藤高史です。

■ 「点」ではなく「線」の上を一緒に歩いていく

医師と患者の関係は点耳薬10個を「売る」「買う」で終わるという「点」の関係ではありません。

医師と患者は
・情報提供しあって
・お互いに納得して
・同じ方向を向いて
患者と一緒に同じ「線」の上を歩いていく。

この「線」は
・医学的、科学的に妥当性がある。
・患者のこれまで生きてきた背景、歴史から患者の気持ちにも寄り添っている。
そんな「線」を描くことが医学には要求されるということです。

このことが、専門用語にはなりますがEBMおよびNBMに基づいた医師と患者の関係と考えました。

※ EBM(Evidence-based Medicine) 良心的に、明確に、分別を持って最新最良の医学知見を用いるエビデンスに基づく医療。

※ NBM(Narrative-based Medicine)ナラティブ・ベイスト・メディスン 物語に基づいた医療。「ナラティブ」は「物語」と訳され、患者が対話を通じて語る病気になった 理由や経緯、病気についていまどのように考えているかなどの「物語」から、医師は病気の背景や 人間関係を理解し、患者の抱えている問題に対して全人的(身体的、精神・心理的、社会的)にア プローチしていこうとする臨床手法。

では、「医師-患者間の関係」は「デパートの店員と客」ではなく何にたとえると、しっくり来るのか。それは「夫婦」の関係です。
・お互いに幸せになるためにはどうしたらいいか
・一緒にどんな家庭を築いていくのか
・こどもは、ああする
・家はこうする
・仕事はどうする

そんな目標を決めてお互いに納得して、同じ方向を向いて「線」の上を一緒に歩いていく。
夫婦とは、そういう間柄ですよね。

先日受診した耳鼻科で、膿がなくなったのを確認した医師が「おお、治ってきたね」とおっしゃってくださいました。
お忙しいからか、いつもは無表情な感じなのが、その時は一瞬笑顔になっていました。
私も歯科治療が上手くいくと素直に嬉しいですし、耳鼻科の医師も幸せなのでしょう。

患者も幸せ、医師も幸せ。
「お互いに幸せになるためには、どうしたらいいか」医師は常にそう考えています。
そのために
・一緒にどんな治療方針でいくのか
・薬は、ああする
・診断はこうする
・手術はどうする

そんな目標を決めてお互いに納得して、同じ方向を向いて「線」の上を一緒に歩いていく。
医師と患者さんとは、そういう間柄です。

(続く)